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    ~6000歩の旅~
    十和田市
  • 新緑の公園 思い思いに

 最高気温が22.4度と七月上旬並みまで上がった今月中旬の午後、大学通り周辺を気が向くままに歩いてみた。スタートは東公民館。華道や陶芸、ヨガなどさまざまな講座が行われ、市民の生涯学習の拠点施設だ。(宮川学)

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▼1074歩
写真70歳から通い始め、トレーニングに励む木村さん=地図(1)

 汗ばみながら道を進み、左に曲がると「十和田フィットネススポーツクラブ」の看板が目に入った。開設45年、県内でも珍しい個人経営のスポーツクラブで、会員は中学生から80代までと幅広い。県ボディビルフィットネス連盟会長で代表の加藤勇さん(74)と娘の智子さんが、指導にあたる。勇さんが筋トレの重要性を説いていると、木村令二さん(82)がやってきた。健康増進のため70歳から通っている木村さんは「姿勢がよくなって体調もいい。こんなに長く続くと思わなかった」とトレーニングに励んだ。

▼2169歩
写真仲良く理科の実験キットで遊ぶ西舘さん(左)と小向さん=地図(2)

 歩を進め大学通りに出ると、三木野(みきの)公園が正面に広がった。木々が茂り芝生が広がる公園では、遊具で遊ぶ人、ウオーキングする人、ジャグリングの練習をする人、思い思いに午後のひとときを過ごしていた。

 三本木小4年の西舘柚希(ゆずき)さん(9)と小向桃寧(もね)さん(9)の仲良し2人が、歓声を上げながら理科の実験で使った機具で遊んでいた。「こっち吸ったら空気がぶくぶく、吐くと水が飛び出る、おもしろいよ」と楽しそう。

 公園以外でよく行く場所を尋ねると、2人は「おばさんの店かな。連れて行ってあげる」と歩きだした。

▼3072歩
写真35年余り地域の子どもたちを見守り相談相手となってきた笹川さん(左)=地図(3)

 公園を抜けると右手に「笹川商店」があった。小学生のころ、100円玉を握りしめてよく通った地元の駄菓子屋の雰囲気、そのままだった。

 店主の笹川久子さん(74)は常連客の女性と茶飲み話の真っ最中。「ここはね、子どもだけじゃなくて、大人の憩いの場でもあるの」と笹川さん。店を始めて三十五、六年。親子2代で通う客もいるという。レジの後ろには写真シールがずらり。「親を見つけて喜んでる子もいるよ」とシールを懐かしそうに眺めた。

▼4913歩
写真「ママおいていくぞ」。マイペースで散歩する誠十郎ちゃん=地図(4)

 夕方の住宅街を歩くと、焼き魚や炒め物、煮物など、おかずのいいにおいが漂ってくる。

 「危ないよ。ちょっと待って」。大学通りに戻り、西へ進むと、女性の声が聞こえた。水落誠十郎ちゃん(2)が母の千香子さん(41)の前を元気に走っていた。誠十郎ちゃんは「ブブ(車)来た」と言い、また、すたすた歩いていった。

▼6202歩
写真常連客でにぎわう「みちのく温泉」。一日の疲れを癒やす直町さん=地図(5)

 仕事を終えたサラリーマンや学校帰りの高校生とすれ違う。日も傾き始め、そろそろ疲れが…。「みちのく温泉」の前に立ち止まり、ゴールに決めた。源泉掛け流し、豊富な湯量が常連客をとりこにする。近くに住む直町壽さん(67)は「ここの大ファン。お湯がきれいで湯量も一定」と気持ちよさそうに湯船につかり「温泉に入った後のビールは格別だしね」と付け加えた。

 その気持ち、よくわかります。私もひとっ風呂いただきます。