頑張っています!

本質的に良いもの提供

笹島雅彦さん(弘前出身)

 リンゴ発泡酒「シードル」の品ぞろえが豊富。産地は本県のほか岩手、山梨、長野、富山、フランス、ドイツ、イギリス…。東京・武蔵小山駅近くに先月、ワインバー「GARUTSU」が開店した。

 オーナーは弘前市出身の笹島雅彦さん(50)。客の好みに合わせたメニューを提供するため、ソムリエ、きき酒師、チーズプロフェッショナルの資格を持つ。

 店名が津軽=TSUGARU=のもじりであるように、一見、青森らしさを感じないが、メニューを味わってみると、青森の優れた食材や文化を取り入れていることに気付く。

 「見た目にとらわれず本質的に良いものを出したい」。県産リンゴを使ったオリジナルシードル造りが2015年の目標だという。

3年間の成長に満足

鈴木洸さん(八戸出身)

 愛知県で開かれた技能五輪全国大会の建築大工部門で、八戸市出身の鈴木洸さん(22)=埼玉県吉川市=が銀賞を受賞した。2年連続の銀メダルに悔しさをにじませながらも、「3年間でここまで成長できたことに満足している」と手応えを語る。

 八戸工業高校土木科から、住宅メーカー「ポラスグループ」に入社し、今年で4年目。

 大会では、事前に発表された「多角形小屋組み」のイラストなどを基に、2日間にわたって設計図を書き、材料を削って組み立てた。「作るのは簡単だったけど、その分精度を高めるのが難しかった」と言う。

 将来の目標は宮大工。「見習い期間を入れても30歳ぐらいには独り立ちしたい」と目を輝かせた。

“近大卒”の魚をどうぞ

福田未来さん(弘前出身)

 オープンから1周年を迎えた東京・銀座の飲食店「近畿大学水産研究所銀座店」は、近大の施設で養殖、直送された“近大卒”の新鮮な海の幸が売り物。弘前市出身の福田未来さん(29)=埼玉県在住=はレセプション係として、来客の案内や予約受け付けに追われている。

 ブランドとして定着し、メディアで取り上げられることも多い「近大マグロ」のほか、カンパチ、マダイ、ブリなどを提供。「天然物と変わらないぐらいおいしく、値段はお安くなっています。年配のリピーターのお客さまが増えています」

 自身も魚が好きなので同店の求人に応募したという。「一番好きな魚は青森のサケ。焼き物もお刺し身も好きで、実家からよく送ってもらうんです」とほほ笑んだ。

都内の教会でリサイタル
力強い美声健在

野呂妙子さん(青森出身)

 音響効果に優れていることで有名な東京の「キリスト品川教会」でこのほど、浪岡町(現青森市)出身の声楽家・野呂妙子さん(84)がリサイタルを開いた。都内での公演は4年ぶり。力強く伸びる高音は健在で、詰め掛けたファンを魅了した。

 2部編成で、前半は映画の主題歌や、シューベルトの「セレナーデ」「魔王」などを披露。後半ではマスカーニ「ママも知る通り」、ベルディ「炎は燃え狂い」などオペラの楽曲を高らかに歌い上げた。

 合間には、若き日のスペイン留学や、同郷の歌手・淡谷のり子との交流の思い出話も。「ロマンチックな気持ちは、いくつになっても失いたくない」と客席に語り掛け、万雷の拍手に包まれた。

整骨院 患者の立場で

西海晃斗さん(青森出身)

 下町の風情漂う東京・御徒町の商店街の一角で、吉民(よしたみ)整骨院を経営する西海晃斗さん(39)は青森市出身。常連の患者から「痛みから解放された」「先生と話していると元気になる」と評判だ。

 高校卒業後、プロボクサーを目指しながら専門学校に通い、柔道整復師の資格を取った。整体師の道に進むと決め、本県の整骨院で修業を積んでから26歳で上京。9年半前に現在の整骨院を開いた。

 かつてスタッフに辞められ、深く自分自身を見つめ直した体験を持つ。今も技術を磨く一方で、患者や同僚とのコミュニケーションを大切にしている。「体の痛みを訴える方たちには心の悩みを抱えている方も多い。目を見て、その方の立場に立とうと心掛けています」

来月、弘前で歌と朗読劇

KAJIN(弘前出身)

 劇団民藝に所属する弘前市出身の梶野稔さん(35)=写真左=と神敏将さん(39)=同右=でつくるボーカルユニット「KAJIN(カジン)」が、県内では初となるライブを11月3日午後4時、弘前市百石町の「津軽弘前屋台村かだれ横丁」で開く。

 「役者が歌う、津軽色のあるライブ」をテーマに、3年前に結成。今回は、ねぷたを題材にした「ヤーヤードー」、弘前城に思いをはせた「のごれえ桜」、18歳で上京した日の心情をつづる「へばな」などのオリジナル曲を披露。津軽にちなんだ歌謡曲のカバーや朗読劇も予定している。

 「生の歌や芝居を身近に感じてほしい」(梶野)「新劇俳優の堅いイメージとのギャップを楽しんで」(神)と意気込んでいる。

津鉄応援団長 魅力PR

鈴木洋さん(府中市在住)

 東京・府中市で運送業を営む鈴木洋さん(67)=写真右=は、津軽鉄道東京応援団長の横顔を持つ。11、12日に日比谷公園で開かれた鉄道フェスティバルにも駆け付け、ブースを出した同鉄道の関係者や津軽半島観光アテンダントの竹内琴恵さん=写真左=らと一緒に、ストーブ列車など「津鉄」の魅力をPRした。

 1970年に写真撮影のため本県を訪れた際、津鉄の素朴さに魅せられた。それ以来の熱心なファン。「駅員や本社の方もとても親切。何とも言えない魅力がある」と話す。

 7人の応援団員は教師や会社員など多彩。鉄道フェス以外の首都圏のイベントにも登場し、PRしている。「青森県の民鉄は素朴でローカル色豊か。多くの人に乗ってほしい」

ねぶた運行 地域と交流も

冨谷聡志さん(青森出身)

 東京都小平市にある青森県学生寮では53人の寮生が、25、26日に行う「寮祭」の準備に追われている。自治会委員長で青山学院大学3年の冨谷聡志さん(22)=青森市出身=は「自治会最大のイベント。ねぶた運行、県産品販売、郷土料理店で、地域の方々に青森県の魅力を発信します」と意気込む。

 ねぶたは、寮生が手掛けた扇形の山車2台(高さ2~3メートル)をリヤカーに載せ、人力で運行。近隣の団地にあるスーパーマーケット前などで囃子(はやし)を演奏する。

 「全員がハネト衣装を着るんですが、観客に(衣装に付いている)鈴をあげると、とても喜んでくれます。僕たちも、せっかく小平の地に身を置いているんだから、地域の方たちと交流を深めたい」

応援に感謝 関取目指す

鳴海智さん(弘前出身)

 大相撲の阿武松(おうのまつ)部屋=千葉県習志野市=に所属する力士・鳴海智さん(20)=弘前市出身、本名同じ=は、今年初土俵を踏んだばかり。西三段目91枚目で臨んだ秋場所も4勝3敗と活躍し、連続勝ち越しを4に伸ばした。

 弘前第二中学校から強豪校である埼玉栄高校に進んだ。在学中に膝の靱帯(じんたい)を傷める大けがを負ったが、高校総体では団体の好成績に貢献。リハビリ期間を経てプロの世界に飛び込んだ。

 目指すのはもちろん関取だが、「遠くのことは考えず、目の前の一番一番を頑張る」ときっぱり。「今があるのは、家族や中学時代のコーチ、リハビリを支えてくれた方などの応援のおかげ。恩返しをしたい」と、感謝の気持ちを忘れない。

囃子を聞くと血が騒ぐ

工藤将さん(平内出身)

 今月13日、東京都世田谷区で行われた「桜新町ねぶた祭」に、首都圏青森ねぶた囃子(はやし)会の一員として参加した工藤将さん(34)=同区在住=は平内町出身。5年前に上京し、ビルの管理会社に勤めている。

 子供のころからねぶた囃子に親しんできたため、笛のない生活は考えられなかった。上京前から「どこかで囃子ができないか」とインターネットで仲間を探し、同会にたどり着いたという。自称「ねぶたばか」。「囃子を聞くと血がじゃわめぐ(騒ぐ)」とにっこり。同会にはいろんな囃子の流派の人たちが集い、交流を楽しんでいる。

 「自分流の、他の人が聞いてて『あ、工藤君の囃子だな』と分かるような囃子を吹けるようになりたい」

民謡 後世に伝えたい

山本謙司さん(つがる出身)

 つがる市(旧森田村)出身のベテラン歌手・山本謙司さん(71)=東京都在住=が、主宰する「山本謙司民謡会」の創立30年記念公演を、神奈川県横須賀市で成功させた。

 弟子や友人たちが全国各地の民謡を繰り広げ、山本さんの人柄を紹介。大トリの山本さんは「津軽田植唄」「弥三郎節」など本県民謡を情感たっぷりに歌い上げた。

 また、演歌歌手としてヒットさせ、最近は若手人気歌手の福田こうへいさんも歌っている「津軽慕情」や、故・岸千恵子さんとデュエットした「ねぶたバウンド」なども披露。

 山本さんは取材に「30年前の盛り上がりに比べ、民謡の人気は下がってきたが、日本の大事な文化なんだからしっかり後世に伝えたい」と意気込みをみせた。

20日に下北沢でイベント

河野晶子さん(青森出身)

 東京都世田谷区の「下北沢Half Moon Hall」で20日、青森の魅力をPRするイベント「下北沢でやる下北半島のあそVIVA(あそびば)!!」が開かれる。青森市出身の会社員河野晶子さん(30)=都内在住=は企画者の1人。佐井村出身の島野温枝さん(29)と共に準備を進めている。

 当日は、津軽、南部、下北3地域の方言が飛び交う「あおもり方言芝居」や、ジャズ演奏、演歌ショーなど盛りだくさんの内容。下北産の農水産物を使った料理も提供する。「あなたが知っている青森も、知らない青森も体験できます」

 高校卒業以来、本県を離れているが「青森の空気が好きです。街のにおいとか、焼き畑のにおいとか…」と、ふるさとへの思いを語る。

寺山ワールド 輝き今も

大山禮二さん(野辺地出身)

 野辺地町出身で東京在住のプロデューサー大山禮二さん(77)が理事長となり4月に設立したNPO法人「ふるさと文化情報交流会」は記念フォーラムとして「寺山修司ワールド」を11月28日に東京の深川江戸資料博物館小劇場で開く。

 寺山主催の演劇グループ「天井桟敷」で活躍した新高けい子さん(外ケ浜町出身)が出演するほか、ラジオドラマ「狼少年」を舞台で上演する。

 同会は本県だけでなく古里を思う文化人やマスコミ関係者などで結成。東京に居ながらにして地方への貢献策を企画・実行する。大山さんは「古里のために寺山は何をテーマとして表現したかったのか、舞台で探っていきたい」。問い合わせは同会(電話03-3685-1896)へ。

紅葉ツアー商品化に参加

田澤征治さん(弘前市職員)

 弘前市職員の田澤征治さん(33)は4月から2年間の予定で、JTB国内旅行企画(東京都品川区)に派遣され特別研修中。チームで手掛けた旅行商品「紅葉紀行 東北 信州」が、8月1日に発売となった。首都圏のJTB約200店舗で扱っている。

 イチ押しは「早秋の紅葉 弘前・岩木山と八甲田」3日間の旅。東京駅をたち、中尊寺(岩手県)田沢湖(秋田県)を経由して弘前公園、津軽岩木スカイライン、中野もみじ山、奥入瀬渓流、八甲田ロープウエーをめぐり、新青森駅から帰京する。

 「スカイラインの開業期間を、この商品のために延長してもらうなど、地元の皆さんのご協力に感謝しています。次は春夏の旅行商品で、弘前を中心に観光客を呼び込みたい」

ホール係 体力に自信あり

中村亮介さん(七戸出身)

 JR新橋駅近くの居酒屋「北の台所 おんじき 新ばし家」ホール係の中村亮介さん(18)=七戸町出身=は入社して半年。ホール係として客の注文を聞き、ドリンク作りに奮闘している。

 本県出身者の多い職場だけに心強い。「高校時代、ゴルフ部で毎日練習していたので体力には自信あります。東京の猛暑も、あまり気にならない」と笑顔で語る。しきたりなど仕事以外にも覚えなければならないことが多い。1年後の成長を自らに課し、とにかく一日一日を乗り切るのが目標だという。

 「こないだお客さんと、三沢市の寺山修司記念館の話題で盛り上がりました。自分の実家に近い場所なので、話題になるとうれしいですね。お薦めメニューは、十和田バラ焼きです」

近代五種 後進を育成中

久保晃さん(青森出身)

 近代五種競技の選手として2度五輪に出場、バルセロナ五輪では監督だった青森市出身の久保晃さん(71)=弘前実業高校卒、埼玉県ふじみ野市=は現在、埼玉県近代五種・バイアスロン連合の理事長を務める。

 近代五種は射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニングの総合力で勝敗を決める。盛んな埼玉でも選手は「三十数人」で、競技人口の増加が急務だ。

 若年者の育成が欠かせないが、「(フェンシングと馬術を除く)近代三種の小中学生の大会はあるが、高校生向けの大会がないのが今後の課題」と言う。

 2020年に迫る東京五輪の準備スタッフにも名を連ねる。「選手、指導者として世界に勝てなかった。夢を捨てきれないから今も競技に関わっているのです」

地方で働ける基盤つくる

天間晃彦さん(七戸出身)

 東京都港区にあるIT企業「コミット」の代表取締役である天間晃彦さん(46)は、天間林村(現七戸町)出身。2003年に設立した会社は、現在社員約40人を擁するまでになった。金融機関のシステム構築が柱だが、「既存事業は安定している。今後は伸びていくクラウド事業に注力していきたい」と、穏やかな表情で語る。

 本県には年10回ほど帰ると言い、「恵まれた自然環境と人が素晴らしい」と郷土愛を示す。社員旅行を行ったこともあるほどだ。

 提供するシステムは、在宅や地方でも仕事ができる環境づくりに役立つという。「今後は地方の活性化こそが、日本の発展だと思う。地方に帰って働きたい-という方のための基盤をつくりたい」と目標を掲げる。

機械にうそはつけません

對馬一成さん(弘前出身)

 羽田空港近くにある日本航空(JAL)の整備工場。弘前市出身の整備士・對馬一成さん(28)=千葉県在住=は飛行機の車輪や翼、操縦かんの点検・修理を担当している。

 進路を定めたのは弘前工業高校3年のとき。父親がかつて自動車の整備士だったこともあり、子どものころからメカ好きだった。「どうせなら機体がでかいぶん夢も広がる飛行機をやってみようと思った。飛行機は大きすぎて1人では直せない。大事なのはチームワークです」と笑う。

 機械に囲まれ機械と対話する日々。「マニュアルをしっかり守って整備すればちゃんと動いてくれる。それがうれしい。逆に言うと、機械は正直なので、整備にまずい点があれば事故に結びつく。機械にうそはつけません」

下北コンビの若手仲居

奥本早季さん(佐井出身・右)
小島梨奈さん(大間出身・左)

 江戸情緒が残る東京・神田須田町。あんこう料理の老舗「いせ源」は風間浦産のアンコウが売りだ。その縁で同店には小島梨奈さん(20)=大間町出身=と奥本早季さん(18)=佐井村出身=の下北コンビが仲居として働いている。

 2人は大間高校ラグビー部マネジャーの先輩後輩。奥本さんは「(店から)学校に求人があって、先輩がいるのは知ってて来ました」とにっこり。小島さんも「同世代がいなかったのでうれしかった」と笑顔を見せた。

 6人いる仲居の中で2人は若手。小島さんは「上のお姉さんたちみたいに、周りに気遣いができるようになりたい」、奥本さんは「お客さまにより良い空間、雰囲気を楽しんでもらえる仲居さんになりたい」と誓った。

夢を与えられる役者に

横町雅光さん(七戸出身)

 160年の歴史を誇る東京・浅草の遊園地「花やしき」。七戸町出身で野辺地高校を卒業したばかりの横町雅光さん(18)=東京都江東区=は、今年3月から長期アルバイトとしてここで働きながら、役者の道を目指している。

 同校OBのプロデューサー大山禮二さん(77)の手引きで上京し、大山さんの元に身を寄せている。「中学2年ころから役者になりたいと思っていた。芸能の街・浅草は自分にとってチャンスがある街」と目を輝かせる。

 職場にはほぼ毎日出勤し、遊具のオペレーターなどを務める。一方で、20歳になる2年後にはオーディションを受ける予定で、発声などの自主練習を毎日欠かさない。

 「子供たちに夢を与えられるような役者になりたい」

モダンダンス漬けの日々

一戸清乃さん(三戸出身)

 モダンダンサーの一戸清乃(さやの)さん(27)=東京都足立区=は三戸町出身。八戸東高校の表現科1期生で、都内のミュージカル専門学校に進学。2010年には米国ニューヨークの学校に留学するなど、ダンス漬けの日々を送っている。

 モダンダンスの魅力は「自分の思った通りに自由に表現できる。演劇にちょっと似ていて、せりふを体で表現できること」だと言う。

 22日まで東京都渋谷区の新国立劇場で上演中のオペラ「鹿鳴館」に出演中。「登場人物の心情を表すダンスがあり、クライマックスにかけて出番も多い」と張り切る。

 毎月のように地元に帰り、田子神楽の稽古に参加。「伝統文化を取り入れ、現代風に何かやれたら」とアイデアを練っている。

演奏会 故郷でも開きたい

浜田実弥子さん(むつ出身)

 むつ市出身のピアノ教師・浜田実弥子さん(52)=東京都東村山市在住=は、現代音楽のコンサート「グループNEXT作品展」のプロデューサーという顔を持つ。今年も17日に東京・すみだトリフォニーホールで演奏会を開催。ピアノやクラリネットの神秘的な響きが聴衆を魅了した。

 国内作曲家の作品初演の場として、1998年から開いている。2012年に急逝した夫で作曲家の高橋東悟さんとグループを旗揚げし、「同時代の作品を残していきたい」との思いで続けてきた。

 「音楽会に行ったこともなかった人が来て聴いて、『面白い』と言ってくれるのが本当にありがたい。メンバーが毎年良い曲を書いてくれるから続けられる。いつか青森でも演奏会を開きたいです」

うまいものサロン2号店開店

川野真理子さん(平川出身)

 全国各地で地域活性化に携わる人々が上京時に集まる神田の「全国うまいもの交流サロン NAMIHEI(なみへい)」。経営する平川市出身の川野真理子さん(57)は今月7日、同じ神田に2号店「fune(フネ)」=写真=をオープンした。

 「朝10時開店で、カフェあり、ランチあり、夜営業ありで、なみへいの3倍大変」と川野さん。自転車で両店を気ぜわしく往復する毎日だ。新店は「郷土食と日本酒」が売りの一つで、女性向けのイベントも企画中。

 「東京にいながらの地域活性化」に人生を懸け、「素人同然の身」からなみへいを立ち上げた。新たな挑戦に「『連携』の力がどれほどのことになるのか、人生最後の事業と思って力を試したい」。

舞台、映像 俳優経験積む

磯野雄基さん(中泊出身)

 下北半島の旬の食材が売りの居酒屋「ご当地酒場青森県むつ下北半島」。東京・神田で2012年末に開店以来、アルバイトとして働いている磯野雄基さん(26)=中泊町出身、東京都江戸川区=は役者としても活動している。

 弘前市内で働いていたが、年々募る夢をあきらめきれず、「今しかない」と21歳で上京。就職して1年間、お金をためてから、俳優の道へと足を踏み出した。

 これまで舞台に4回、映像作品には20~30回出演。着実に実績を積み重ねながら、虎視眈々(たんたん)とチャンスを狙っている。「松山ケンイチさんのような地元を大事にする役者に、阿部寛さんのような何でもできる役者になりたい」ときっぱり。

作品がパソコン壁紙に

齋藤智章さん(弘前出身)

 弘前市出身のグラフィッククリエイター齋藤智章さん(42)=東京都武蔵野市=のイラストが、3月から東芝パソコン「ダイナブック キラ」内蔵の壁紙(画面の背景画)に採用されている。

 齋藤さんは精緻な表現にこだわりを持ち続けている。「選ばれてうれしい。今のテレビやパソコンは高解像度が求められているので、自分の作品が採用されたと思う」と喜んだ。

 制作会社や芸能人、広告代理店などからの受注で多様な作品を手がけてきた。自分のホームページに載せた作品がきっかけとなって依頼が舞い込むことも多いという。

 「昔から宇宙とかファンタジックなものが好きだった。これからもこの分野を掘り下げていきたい」

県産食材 旬のこだわり

内山健さん(青森出身)

 東京都新宿区北町にある和食店「北町善知鳥(うとう)」の店主内山健(けん)さん(41)は青森市出身。料理に旬の本県産食材を使うというこだわりがある。

 青森南高校卒業後、大阪の調理師学校に進学。ホテルや料理店、箱根の旅館などで腕を磨いた。7年前に念願の自分の店を持った。

 開店まもなく、下北地方の食材を使ったイベント会場として店を提供したのがきっかけで県産食材に目覚めた。「青森にいたころは食材の素晴らしさが分かりませんでした」

 店内は、棟方志功の作品やこぎん刺しを飾るなど青森テイストが濃い。「将来は青森に帰って、店を出したい」と夢を語った。

仲間2人と弁護士事務所

佐々木好一さん(五所川原出身)

 2年前から川崎市に仲間2人と共同で法律事務所を構えている弁護士の佐々木好一さん(32)=横浜市=は五所川原市出身。遺産相続の相談や手続き、依頼者との面談などに忙しい毎日を送っている。

 2005年に24歳で司法試験に合格。駆け出し時代は「右も左も分からず、仮差し押さえの手続きのため裁判所や法務局の中を走り回っていた」と笑顔で振り返る。

 法曹界を目指したのは「企業への就職活動はお金が掛かると思っていたし、地元に帰るには手に職をつけた方がいい。文系の中では一番いい資格と考えた」と言う。

 地元に帰る? 「いずれは五所川原に帰って開業したい気持ちがある。でも妻と相談しないとなあ」

心地良さプラス“毒”も

田口慎二さん(青森出身)

 プロギタリストの田口慎二さん(34)=川崎市=は青森市出身。青森東高校を卒業後、上京。CHEMISTRY(ケミストリー)や植村花菜、テゴマスなどのライブのバックメンバーとして活躍する。

 年間100回近く舞台に立つ。バックの醍醐味(だいごみ)について「アーティストの“におい”を事前にかいで、自分なりのアプローチで弾く。それがはまって『すごく良かった』と言われると気持ちいい」と語る。

 スタジオミュージシャンとしての技術にも定評があるが、聴き心地が良いだけの演奏では物足りない。「聴いてて『?マーク』みたいな“毒”を盛ることもある。気づいてくれるとうれしい」と、プロのこだわりも見せた。

映画や舞台 活躍広がる

今村祈履さん(外ケ浜出身)

 首都圏を中心に数々の舞台や映画で活躍する女優の今村祈履(いのり)さん(30)=千葉県市川市=は外ケ浜町(旧三厩村)出身。青森工業高校を卒業後、声優を目指して上京した。

 最近の舞台では津軽出身のメード役を熱演。「激しい津軽弁にお客さんはぽかんとした顔。笑ってくれる人もいて楽しかったです」

 巫女(みこ)役で出演し、本県でもロケが行われた映画「ヨシナカ伝説 義仲穴」(秋原北胤監督)が5月に上映予定で、活躍の場はどんどん広がっている。

 「これからも映画と舞台を中心に頑張っていきたいけど、やっぱり声優もやりたい。ディズニー映画の吹き替えをするのが夢なんです」とにっこり。

人と話し、思いを伝える

金澤泰斗さん(五戸出身)

 中古車販売・買い取りのガリバーインターナショナル(東京)に勤める五戸町出身の金澤泰斗さん(25)=東京都江戸川区=は入社3年目ながら、本社の「新卒採用セクション」に身を置く。

 「1、2年目は車を売っていたけど、今は会社(の魅力)を売る仕事。人と話し、人に思いを伝えることが自分に合っている。大変は大変だけどめちゃくちゃ楽しい」

 同社は2017年度までに国内に800店(現在420店)開設する目標を掲げている。

 大幅な増員が必要で、14年度は700人もの新卒採用を計画中。

 学生たちには「この会社で何をしたいのか、高い志とハングリー精神を持って入社してほしい」と語りかけている。

プレゼン助言企業を経営

山田進一さん(黒石出身)

 商品・サービスを企業に売り込むプレゼンテーション(プレゼン)。黒石市出身の山田進一さん(40)=川崎市在住=はその資料作りや助言などを行う「オリファイ」(東京・銀座)を経営している。

 外資系IT企業で培ったノウハウを手に2008年に独立し起業。「いい物を作っても良さを伝えることが苦手な人が多い。ビジネスチャンスと感じた」と話す。全国各地を講師として回ることも多く、昨年12月には故郷の黒石を訪れた。「感慨深いものがありました」

 プレゼン能力の重要性は今後、社会的に一層高まり、その需要は英語教育業界のように大きくなると予想する。「国力を上げるためにも必要。学校で教えるような時代になれば」と期待している。

初のアルバムをリリース

yuzoさん(青森出身)

 昨年11月に初アルバムを出したバンド「Vorchaos(ヴォルケイオス)」のギタリスト・yuzoさん(26)=埼玉県所沢市、本名・佐藤祐三=は青森市出身。自分でデザインしたCDが店頭に並ぶのを見て「感慨深かったです」。

 4月5日の「青森クォーター」を皮切りに全国ツアーを始める。「今年はバンドの名を広げる年。青森では友達や顔なじみの“メタルおじさん”たちをたくさん集めたい」と意気込んでいる。

 2010年に活動を始めたバンドは、日本を代表するロックバンドの一つ・ラウドネスのトリビュートライブの1番手を務めるなど注目を集めてきた。「『日本のかっこいいバンド』として“世界”に行きたい」と目を輝かせた。

バックナンバー