富士通
2005年1月19日(水) 東奥日報 ニュース


■ 三内丸山の国重文を県立美術館に

 県は、青森市の国特別史跡・三内丸山遺跡から出土した国重要文化財(重文)について、遺跡隣接地に建設中の県立美術館(二〇〇六年七月開館予定)が展示に必要な条件を満たすため、同美術館に重文の一部を展示する方向で検討していることが十八日、分かった。懸案となっている遺跡の有料化については、重文を展示する同美術館の観覧料を徴収するにとどめる方法も含めて、検討を進めている。

 同遺跡内のビジターセンター「縄文時遊館」は現在、空調や照明など重文を展示するための条件を満たしておらず、千九百五十八点に及ぶ重文は遺跡から離れた県立郷土館で収蔵、展示している。

 しかし、〇三年に始まった遺跡有料化の検討では、有識者などから「現地で重文が見られなければ見学者に失礼だ」と、遺跡現地で重文を展示する必要性を指摘する声が相次いだ。

 このため県は、美術館に展示するか、時遊館を改修して展示するか、二つの方法について比較検討を進めてきた。

 時遊館改修には数千万円規模の費用が必要とみられるが、同館を所管する県土整備部は〇五年度当初予算に改修費を要求していない。

 一方、県立美術館を所管する県文化観光部によると、美術館は重文の展示施設としても使用可能だ。

 出土品を所有する県教委は、財政的には美術館での展示が望ましいとの認識を示している。また、遺跡の有料化について県幹部は「美術館と遺跡を一体化させた魅力づくりを考える中で、最も適正な料金の在り方を考える必要がある」と話している。


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