2004年1月28日(水) 東奥日報 ニュース


■ 三内丸山遺跡有料化めぐり懇話会

 青森市の国特別史跡・三内丸山遺跡を含む「三内まほろばパーク」の有料化に関し、有識者による二回目の検討懇話会が二十七日、県庁内で開かれた。委員から前回に引き続き入場料徴収への賛否両論が出た一方、「遺跡の整備・維持のための基金をつくり、企業や個人から寄付を募る形で財源を確保する方法もある」との意見も出た。

 懇話会には、座長を務める蝦名文昭青森商工会議所副会頭ら八人の委員が出席した。

 最初に前回の懇話会を受け、県側が(1)現在県立郷土館にある国重要文化財(重文)指定の出土物の遺跡内での展示については、文化庁などと方策を検討する(2)同遺跡は十和田湖のようにそれ自体が観光目的地にはなり得ないと思われるので、有料化でも県全体の観光産業に及ぼす影響は少ない−などの見解を示した。

 有料化については、「遺跡の将来像、活用の仕方を考える組織を、まずつくるべき。無料のままで、子供から高齢者まで自由に利用できるようにするのが、行政の役目」(市川金丸・県考古会会長)といった意見や、「財政難だから有料化−ではなく、遺跡を守る意味での有料化であってほしい」(一條敦子・弘前市公園管理審議会委員)といった意見が出された。

 また蝦名座長は「有料化とは別に、遺跡の維持・整備のための“浄財”を募る受け皿をつくる形もあるのでないか。税法上優遇される形で基金的なものをつくる方法もある」と発言。複数の委員が賛意を示した。

 懇話会終了後、後藤正紀県土整備部長は「懇話会で出た意見をどの程度カバーできるか考え、有料化を検討したい。重文指定遺物の(縄文時遊館での)展示については、直接文化庁に話を伺いたい」と語った。

 県は早ければ十一月にも有料化を開始する考えを示しており、大人一人四百円程度の通年徴収を想定している。


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