| 2003年12月19日(金) |
青森市の国特別史跡・三内丸山遺跡を含む「三内まほろばパーク」の有料化構想をめぐり、県は十八日、同市で有識者による検討懇話会を開いた。県は早ければ来年十一月にも、入場料徴収をスタートさせる意向を示した。出席者から有料化への賛成意見が出た一方、「国の重要文化財(重文)指定の遺物が現地で見られない状況で、料金を取るべきではない」など、早期導入に慎重な対応を求める声も出た。 県土整備部の案によると、入場料を徴収するのは昨年開館した縄文時遊館を含むパーク全域。徴収期間は通年で、大人一人当たり四百円程度を想定している。県内の小・中・高校が課外学習で利用する場合は無料。 試算では、実施後四年間で年平均三千二百万円の収益が見込めるという。入場料収入は、年間約一億九千万円の公園管理費の一部に充てる。 懇話会には有識者九人が出席し、葛西瑛子・県文化財保護審議会委員と田中正子・県財政改革推進委員会委員が「これだけの施設を無料で管理・整備していくのは無理がある」などと述べ、有料化に賛意を表明した。 一方「世界的な有識者を含め、多くの人に意見を聴く機会を持つべきだ」(杉山陸子・三内丸山縄文発信の会事務局長)、「旅行業界は百円単位でしのぎを削っている。三内丸山の無料も一つの売りではないか。青森県全体の経済効果を考えて検討することも必要」(田村榮・近畿日本ツーリスト青森支店長)、「重文が現地で見られない状況では納得できない」(村越潔・青森大学教授)といった意見も出た。 検討懇話会は今後二回開催。県は来春にパブリックコメントを行った上で、県議会六月定例会に都市公園条例の変更案を上程したい考え。 同パークへの入場者は一九九七年の約五十六万五千人をピークに年々減少している。〇二年は約二十三万人にとどまったが、〇三年は再び増加しており、約四十九万七千人に達するとみられている。 |