2003年1月19日(日) 東奥日報 ニュース


■ 新幹線沿線縄文遺跡めぐりシンポ

 新幹線八戸駅開業を記念したシンポジウム「輝け!北の縄文2003」が十九日、八戸市公会堂で開かれた。八戸市の是川遺跡など、沿線に位置する遺跡の発掘成果を紹介、掘っ立て柱や環状列石などの共通点、目的について意見を交換した。

 第一部では、宮畑遺跡(福島県福島市)、御所野遺跡(岩手県一戸町)と本県の三内丸山遺跡(青森市)、小牧野遺跡(同)、是川遺跡(八戸市)の遺跡担当者が発掘状況・成果を報告。二部では文化庁記念物課の岡田康博氏をコーディネーターに、各遺跡の担当者が出土品・遺構の目的、関連などをテーマにパネルディスカッションを行った。

 その中で、小牧野遺跡担当の青森市教委文化財課の児玉大成氏は環状列石について「素朴な疑問が多い遺構。精神生活の具体的なものを提示している遺跡では」と意見を述べた。これに対して奈良文化財研究所の岡村道雄氏は「小牧野遺跡は傾斜地を造成している。土木の技術があったことをうかがわせる」と同遺跡の意義を説明した。

 是川遺跡担当の八戸市教委文化課の村木淳氏は、二〇〇二年年度に発掘した漆塗りの樹皮製容器、屋根材の可能性のある木材などを紹介。岡村氏は北海道を含めた北日本の縄文遺跡の貴重性を指摘した上で「かつてこの地域に適した大きい文化があったことを思い起こし、地域から元気に情報を発信するようにしてほしい」と述べた。

 また、三部では国立民俗学博物館名誉教授の小山修三氏、女優の竹下景子さん、岡村氏が「縄文探検」と題してトークを展開。七百人の聴衆が聞き入っていた。


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