2002年4月6日(土) 東奥日報 ニュース


■ 核燃プール漏水で水抜き調査へ

 日本原燃は五日、使用済み核燃料貯蔵プールからの水漏れ個所特定と原因究明へ向けた調査状況や今後の対応をまとめた経緯報告書を国や県、村に提出した。二月の漏水判明から二カ月以上が経過しても漏水個所が特定できないことから、原燃は八月上旬までに水漏れを起こしているプールからすべての水を抜きとり、漏水が疑われる内張りに薬品を塗って損傷個所を探す方針を示した。

 報告書によると、プール水を抜いて行うのは「液体浸透探傷(PT)検査」。色の付いた薬品をステンレス製の内張り表面全体にスプレーで散布し、微細な傷に染み込ませて発見しやすくする。漏水が疑われる傷が見つかれば、傷が内張りを貫通しているか調べる。

 原燃はプール内張りの溶接線から漏水している可能性が高いとみて、漏水が疑われる内張り部分の溶接線(総延長百三十四メートル)のうち七割程度を水中調査した。溶接線の調査は五月中旬に終了の見通し。来週以降は水中調査と並行してプール水を抜きながらPT検査を行う。原燃は「プール容量は四千立方メートルだが、放射能を帯びた水の処理が必要なため、全量を抜くまで時間がかかる」と話している。

 原燃は漏水個所が複数存在する可能性も想定しており、これからの水中調査で漏水個所が見つかってもPT検査は継続する。漏水個所特定後には社外の研究施設で漏水部分の分析などを行うことにしている。漏水原因を特定する調査は長期化が避けられない見通しだ。

 また報告書では、原燃が昨年七月から続いていた出水を内張りとコンクリート土台の間に発生した結露水と判断、十二月末まで国や県、村などに報告しなかった経緯を問題視。四月中に結露防止策を施すとともに、出水か漏水かの判断基準を明確にした。

 同プールでは四日現在、一時間八十ミリリットルの漏水が断続的に続いており、漏水量は七月からの累計で約五千三百リットルに上っている。


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