| 2002年3月11日(月) |
日本原燃は十日までに、来年度は約四百トンの使用済み核燃料を六ケ所村の貯蔵プールへ運び込む方針を固めた。同プールが操業を始めた一九九九年に公表した二〇〇九年度までの同燃料取得計画にのっとり、来年度以降も計画通りの搬入を続ける考えだが、同プールでは原因不明の漏水が今も止まっていない。原燃は「プールの安全性は確保している」と搬入に理解を求めるが、漏水個所を特定できないままに予定通り搬入を進めようとする原燃の姿勢に、県民からあらためて疑問の声が上がりそうだ。 取得計画では、〇二年度に四百トンの使用済み核燃料を搬入予定。原燃は「来年度もおおむね取得計画どおり搬入したい」と話しており、今月末には来年度分の搬入計画を正式に発表する考えだ。 一方、本年度分の同燃料の搬入は八日で終了したが、搬入実績は三百四十トンで計画の三百五十トンを下回った。原燃は「中部電力浜岡原発のトラブルで、同原発からの搬出量が予定より少なかったため」と説明、プール漏水とは無関係としている。 プール漏水が判明した二月以降、二度の同燃料搬入作業を行った原燃は、漏水は同燃料の搬入に影響を与えない−との立場をとりながらも漏水個所や原因の特定に全力を挙げているが、調査は予想以上に難航している。 現場には一日当たり延べ二十人の作業員を投入、微小な亀裂や穴の存在が疑われるプール内張りの溶接線を中心に漏水個所特定を急いでいるが、調査開始から一カ月以上がたった現在でも漏水個所が絞り込めていない。 二月十八日には調査作業中に漏水が停止、個所特定に結びつくと期待されたが、プールの状態を調査作業前の状態に戻しても漏水は止まったまま。さらに今月一日にはそれまでより少量の漏水が突然再発したことで調査は混迷を深めた。 原燃関係者の一人は「来年度の搬入計画公表前に個所特定に至りたいが、これまでの調査で新たに分かった事実はない。むしろ何かのきっかけで漏水が調査開始前の状態に戻ってくれれば調査が進むかもしれないが…」と苦しい心情を打ち明ける。 原燃は「漏水原因を突き止めるには、まず個所特定が不可欠」と、引き続き溶接線を中心に調査を継続する考えだ。 |