| 2001年8月8日(水) |
ITER(国際熱核融合実験炉)誘致について説明する県主催のITER誘致講演会が八日、八戸市と六ケ所村で始まった。同様の講演会は県内六カ所で行われる。 六ケ所村文化交流プラザでは村民ら約二百人が参加。橋本寿村長ら村三役と中岫武満議長ら村議も顔をそろえた。 講師は十和田市出身で、電力中央研究所名誉研究顧問の苫米地顕氏。苫米地氏はITERについて「燃料のトリチウム(三重水素)が装置の外に漏れないことが基本だが、たとえトラブルがあっても建物自体を気密構造にし、フィルターを通すことで放射性物質を99.9%回収できることは実証済み」と安全性を強調。「運転中と解体時を合わせ約四万トンの放射性廃棄物が発生し、地下数十メートルに埋設されるが、放射能は百年後には五十万分の一に減り、将来は再利用も可能になるのではないか」と述べた。 これに対し会場から「事故が起きない構造にすると言われても安心できない。事故が起きた時、どういう対応を取るのか、具体的に示してほしい」との意見が出た。 県は七月二十七日、既に国に対し提案書を提出、ITER誘致に正式に名乗りを上げた。しかし県が立候補を公式に県民に伝えたのが、直前の原子力政策賢人会議(七月十九日)と県議会全員協議会(同二十三日)だったため「説明が不十分」との批判が出た。また立地村の六ケ所村への説明は提案書提出の前日だったため、村議会全員協議会で県の手法に対し「頭越し」との不満が噴き出ていた。 九日以降の講演会の日程は次の通り。 ▽9日前10・0=むつ商工会議所、後3・0=青森グランドホテル ▽10日前10・0=五所川原商工会議所、後2・0=弘前商工会議所 |