2000年9月3日(日) 東奥日報 ニュース


■ 東北大教授が縄文晩期の植生調査

 植物による古環境の復元に詳しい鈴木三男・東北大大学院理学研究科教授が二日、八戸市是川の縄文晩期遺跡・是川中居遺跡を訪れ、土壌や出土した木のサンプルを採取した。

 鈴木教授は大学の環境生物学実習のため、同遺跡を訪れた。理学部学生らとともに、同市教委が発掘を進めている中居地区と長田沢地区を見学。長さ七十二センチに及ぶ朱塗りの櫛(くし)の一部や、大量に出土した加工材などに興味深そうに見入った。

 この後、学生らは長田沢地区の発掘現場で、専門家から土壌の層の特徴について説明を受けながら、サンプルを採取した。今後、これらのサンプルに含まれる花粉や種子を調査分析して、縄文晩期の植生や気候環境を明らかにする。

 鈴木教授は遺跡で出土した木のサンプルや、八月下旬に中居地区で出土した朱塗りの木製品の切片を持ち帰り、樹種などを調べることにしている。

 実習に参加していた三年生の城彩子さんは「鮮やかな色の遺物が土に埋まっているのを初めて見て、驚いた」と話していた。



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