| 2000年7月15日(土) |
日本先史時代遺跡共同発掘調査実行委(事務局・東奥日報社)が、中国内モンゴル自治区の興隆溝(こうりゅうこう)遺跡で行う日中合同の調査に合わせて、東奥日報社が主催する「中国東北古跡の旅〜三内丸山のルーツを訪ねて〜」がいよいよ二十一日に出発する。中国側の事情により調査日程に遅れが出ているため、発掘の模様は見学することができないが、代わりに中国社会科学院考古研究所の考古専門家から現地説明を受ける。一方、発掘調査と並行して実施する予定だった共同研究は今月下旬に本格スタートさせる。 日中合同の調査は東奥日報社と県、青森市がつくる同実行委が同研究所と進めているもので、四月に北京市で協定書に調印。七月から三カ月にわたって現地調査を行い、日本側は栽培植物と家畜の有無など科学分析の分野で協力する計画だった。 「中国東北古跡の旅」は、こうした現地調査の模様と中国東北部の関連遺跡を見学するもので、期間は二十六日までの六日間。計画の一部変更に伴って、興隆溝遺跡では現地説明を受けるほか、土器・石器が残り、七千年前の面影を残す遺跡内を実際に歩いて見学する。 共同研究には、調査団メンバーの岡村道雄・文化庁主任文化財調査官(考古学)、鈴木三男・東北大教授(森林生態学)、佐川正敏・東北学院大助教授(考古学)、岡田康博・県教委三内丸山遺跡対策室主幹(同)らが参加。日中共通の年代観確立に向けた土器編年や関連遺跡の分布調査などを行う。
八戸市是川の縄文晩期遺跡・是川中居遺跡の中居地区で十四日から、八戸市教委による発掘が始まった。昨年の調査で矢じりが刺さった板などが出土した地点の隣接地で、水場の遺構や貴重な遺物が発見されるものと期待を集めている。 調査が始まったのは市縄文学習館の敷地内にある東西約八メートル、南北約二十三メートルの区域。地表付近の土は過去の発掘でかき乱されているため、十三日までに重機で地表付近の土を深さ五十−八十センチまではがし、この日から人の手による発掘に入った。 この区域は昨年、約七十年ぶりに本格調査が行われた地点の西隣に位置し、四月から発掘が続いている長田沢地区から見ると約百五十メートル南側に当たる。大正時代以降、多くの遺物が出土した、トチやクルミのたい積した「特殊泥炭層」が存在する。 平成五年の遺跡範囲確認調査では木組みの遺構が見つかっており、今回の調査で水場の遺構の出土が期待される。また昨年同様、特殊泥炭層からは木製品を含む遺物が多数出土すると予想される。 是川中居遺跡では十七日から長田沢地区でも、六月に新たな土器捨て場が見つかった地点の東隣の区域で発掘が再開される。 |