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  • 2017年9月26日(火)

玉山鉄二、世の男性へエール「臆病な自分をいたわってほしい」

「男は壁を乗り越えてからがスタート」だと語った、俳優・玉山鉄二 撮影/野呂知功〔TRIVAL〕 (C)oricon ME inc.
「男は壁を乗り越えてからがスタート」だと語った、俳優・玉山鉄二 撮影/野呂知功〔TRIVAL〕 (C)oricon ME inc.
 二枚目俳優のイメージだけでなく、経済ドラマ『ハゲタカ』やNHK連続テレビ小説『マッサン』でニッカウヰスキーの創始者・亀山政春役を務めるなど、実力派俳優としても知られる玉山鉄二。キャリア20年に近づく玉山がオリコンのインタビューに応じ仕事論や、自分との向き合い方などを赤裸々に語ってくれた。

【画像】映画『亜人』で人気キャラを演じる玉山鉄二

■ゴールに向けて自分という素材を生かす

 玉山が出演する最新映画『亜人』(9月30日公開)は、桜井画門による同名コミックの実写映画化作品。死んでも命を繰り返す新人類『亜人』である主人公の永井圭(佐藤健)とテロリストの佐藤(綾野剛)との闘いを描く。玉山が演じるのは、国内の亜人の管理を任される厚生労働省亜人管理委員会の責任者・戸崎優。クールで冷徹、眉目秀麗で原作ファンからも人気の高いキャラクターだ。仕事人として、漫画の実写化作品のプレッシャーや苦労を次のように明かした。

 「僕は漫画原作ものをたくさんやっているわけじゃないのですが、“初見の方も原作を愛している方も両方を救えるキャラクター作り”を心掛けています。『ルパン三世』で次元大介役をやらせていただいた時もそうですけれど、どこかで原作を知っている人でも『そうきたか玉山』と思わせるポイントだったり、初見の方でもキャラの魅力が伝わるようにするためには、“自分という素材”を上手に生かす方法を探ります。芝居のお仕事ではそういう風に自分を捉えていますね」

 「例えば、アニメで声優さんの声の個性的な部分や、漫画だから成立しているセリフ回しといった特徴のある箇所は、ファンの方には申し訳ないですが僕は結構いじってしまいます。僕という素材から生み出たものだと、こう表現したほうがいいんじゃないかという提案がないと実写化の意味はないですよね。そのかわり徹底的に調べて考えます。そのいじり度合いを、実際にアニメや漫画を見て照準を合わせていくんです。すでにファンのイメージが出来上がっているというのは大きくて、難しい作業です」


■男ならではの苦悩に向き合う

 玉山は俳優生活17年目。主演作もあり、経験を積んだ今、仕事の取り組み方が昔とは変化しているという。

 「20代の頃と今は仕事の仕方が全く違いますね。昔は“勢い”だったり、どうにかなるっていう根拠のない自信で仕事を乗り切る部分がありましたし、きっと甘えもあった。実は、僕の中で苦しんだ時期が過去にあって、そこからは緊張もするし、臆病になって、すごく考えるようになった。現場でパニックにならないよう、とことん準備をすることをやるようになりましたね。20年弱やっていてベテランに足を踏み入れようとしている今、“周りからの期待値以下”では生き残っていけないと思うんです。だから“期待を上回るパフォーマンスを出さないといけない”っていう自分の中での敵を作っていつも挑んでいます」

 「男は、悩み苦しむ時期はみんなあると思う。それが来る時期はきっとみんなバラバラ。僕は20代中盤で来たんです。仕事もプライベートも、取り組み方とか、もう若いだけじゃすまない年齢になった頃、『このままの自分では今の仕事を続けられないんじゃないか』という思いでした。業界は違えど、すべての男の人生においてこの苦悩はあると思うんです。僕は、この壁を超えてからが男はスタートラインだと思うようにしています。ただ、そこで“壁”をかわすんじゃなくて、ちゃんと向き合えるかどうかで男の差が出てくる。僕は今の時点でその苦しみや“壁”を本当に乗り越えきれているかといったら…自分では分からないですね。やっぱり結果を出して『よし、次もできる!』と自信をつけて前進を積み重ねていくしかないですね」


■男は、臆病な自分と向き合っていたわってほしい

 17年の経験を積み、ベテランに足を踏み入れていると語る玉山。この先の20年はどんな男を目指すのだろうか。

 「全く“いい話”にならないんですけれど、目標を作るのは壁に出会って乗り越えきってからだと思っています。自分に期待をしすぎると“俺もたないんじゃないかな”って思った時があった。それからはあまり自分に期待せずに、興味を持たなくなった。自分に期待してそのまま行ける人もいるけれど、逆に潰れちゃう人も日本にたくさんいるんじゃないですか。潰れない“鈍感力”は大事だと思うんですよね。目標よりも、今は目の前の仕事ひとつひとつをしっかりやる。その過程でいつかアンテナが立ったらそこに向かっていけばいい。今はまだ何かに固執しないほうがいいと思っています。道を決めすぎるとそこから外れた時の起動修正や戻ってくるためのパワーも必要ですしね。たぶん、不器用なんだと思います」

 20年弱経ってもまだまだ道の途中。玉山鉄二は肩の力を抜いて、謙虚に、客観的に、自分というものを見つめている。最後に、世の男性への激励メッセージをくれた。

 「他人に対しての威勢とかプライドはあっていいと思う。自分で自分のケツを叩く、叩かなきゃいけないときが男にはある。でも、叩きっぱなしではいけない気がします。一人になった時に自分には臆病になっていい。その時に見えるものがきっとあります。自分と向き合う時にはプライドを捨てて、いたわってもいいんじゃないかなと。僕は歳を重ねることはカッコいいことだと思っています。年齢に逆らった“潔ぎが悪い若作り”は好きじゃない。歳を重ねた自分に似合う場所で役割を全うしたい。37歳の僕は、社会的メッセージ性が高いものに携わっていたいと思っています。どんな役柄であろうと、そのための歯車でいたいですね」


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