2000年8月28日(月) 東奥こども新聞第3号 特集




■ 今年も八戸港のイカ好調

写真 【八戸市白山台小五年・原洋平】 八戸漁港のイカの水揚げは今年も好調だ。

 午前七時、せり開始のベルがなると、せり人と買い受け人の活気あふれるやりとりの中、白い発泡スチロール箱に詰められたイカが次々と売り渡されていく。

 現在、八戸第二魚市場に荷揚げされているイカは前沖(八戸沖)で水揚げされたマイカ(スルメイカ)である。午前五時に荷揚げされ、箱にきれいに並べられたイカは、鮮度を示すかのように、あめ色に光っていた。

 八戸漁港に水揚げされる魚の約八○%を占めるイカだが、前沖のマイカの水揚げは例年より多く、今年は豊漁が期待される。

 八戸水産事務所魚市場課の久保健さんによると、南は神奈川から北は北海道までのイカつり船が、前沖で操業し、八戸港へ水揚げしているという。八月六日には百五十六隻の船が第二魚市場に荷揚げし、四万ケースを超えるイカのせりが行われた。

 取材した八月十一日は、お盆ということもあり、一ケース二千円以上の高値でせりが進んでいた。前日の高値の五割高である。

 久保さんによると、「全国のイカつり船が八戸港に集まる理由は、よい漁場を近くに持つばかりではなく、イカの加工や流通のシステムが備わっているからだ」という。

 日本人は世界中で一番イカを消費しているため、そのイカが日本で一番水揚げされる八戸は、“イカ世界一”といってもよいかもしれない。お盆明けの八月十七日から第二魚市場でイカの水揚げが再開されたが、豊漁はまだまだ続きそうだ。

※写真は活気あふれる八戸漁港でのせり



■ 板柳のコメのつくり方どう変わった?

【板柳町板柳南小五年・坂本由衣】 私たちが毎日食べているご飯に興味を持ったので、「板柳町の今と昔のコメづくりのちがい」について調べてみた。

 板柳町では、リンゴをつくり始めるよりもずっと前からコメをつくっていた、という。

 昔と今のコメづくりの順序は、きほんてきにはあまり変わらないが、昔は手作業だった仕事が、今ではほとんどが機械でできるようになった。とくに、田植えと草取りは、一番つらい仕事だったが、機械でできるようになったため、とても楽になった、という。

 また、昔はわかい人からおとしよりまで働いていたが、今ではわかい人は会社などで働き、だいたいおとしよりが農業をするようになった。また、一つの農家だけでつくるのではなく、ほかの農家と協力しながらコメをつくっている人たちが増えてきた。

 ただし、コメをつくりすぎないように、板柳町では田んぼを利用して野菜づくりや大豆づくりに取り組んでいる。

 品種は、昭和三十−四十年ごろはトワダ、シモキタなどだったが、平成になってからは、つがるおとめ、むつほまれ、ゆめあかりなどの品種がつくられている。

 板柳町の収穫量は昭和四十年ごろからあまり変わらず、十アール当たり五百−六百キロぐらいだ。
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今の田植え機
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今のコンバイン(収穫機)
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昔の脱穀機
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昔の「しょいもっこ」。田植えのときの苗入れ
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昔の「ちり飛ばし」。脱穀後、玄米と皮に分ける)




■ 三農開発のパン「古代ロマン」人気

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三農が開発したパン「古代ロマン」
【五戸町五戸小六年・木村あかね】 三本木農業高校は、コメを使ったパン「古代ロマン」を去る七月に開発した。

 このパンの成分は小麦粉七○%、膨化させた玄米の粉三○%。これに、健康に役立つ紫黒米(古代米)の色素アントシアニンを加えた。原料であるコメのむつほまれや紫黒米は、三農産だ。

写真  三農農業科の生徒とともに開発にあたった村崎匡利教諭は「コメの膨化方法や油脂量、紫黒米の色素の取り出し方などで苦労した」と話す。

 このパンを三農のアンテナショップで販売したところ、素朴な“もちもち感”と、生徒が栽培したコメが原料という安心感が大好評。評判が口コミで広がっている。生徒たちは、青森市の県観光物産館(アスパム)や公開講座などで普及活動をしているが、コメ消費拡大につながることから、問い合わせや協力申し込みが絶えない、という。

 生徒たちが作ったパンやジャム、漬物など農産物や加工品は、三農農場内のアンテナショップ「サンファーム」(毎週木曜日午後三時三十分開店)で販売している。

※写真(左)はアンテナショップ「サンファーム」でのパンの販売風景。中央が村崎先生



■ 青森・幸畑小児童ら90人六戸で農業体験

写真 【青森市幸畑小五年・小泉猛】 青森市の幸畑小五年生と先生、父母の約九十人は八月十一日、六戸町にある県農産物加工指導センターで、農業体験をした。

 これは、JA青森中央会の好意で実現した。農業に従事している人たちの工夫や苦労を理解する心を育てるのが目的だ。

 まず、同センターで、アイスクリームなどをつくる工程を学び、食べ物を作るときの殺菌の重要性を理解した。

 この後、あいにくの大雨だったが、全員長ぐつにはきかえ、ジャガイモ掘り。軍手は真っ黒になり、全員ずぶぬれななったが、土の中から大小のジャガイモが出てきた。

※写真は雨の中行われたジャガイモ掘り




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