2000年1月31日(月) 東奥こども新聞第2号 特集




■ 青森県内の盲導犬事情

写真 【八戸市根城小六年・舘知見】  青森県で盲導犬が、目の不自由な人たちとどのように付き合っているのか、関係者や、じっさいに盲導犬とくらしている人たちに会って話を聞いた。

■県障害福祉課班長の相馬美佐雄さん

 盲導犬の希望者は平成八年ごろから年々少なくなってきており、十一年度は希望者が一人だけだった。現在、県内には十和田市に一ぴき、青森市に一ぴきの計二ひきの盲導犬がいる。盲導犬希望者には、県が費用(一ぴき約百四十万円)を負担し、盲導犬の世話をしてくれる。希望者は問い合わせてほしい。

■県視力障害者福祉連合会の内田利男さん

 青森県には以前、約二十ぴきいたが、少なくなってきている。その理由は、犬が死んだあとの悲しみ、家族の事情、雨や雪の天候のこと、訓練所に行って犬と一カ月訓練しなければならないので仕事を休まなければならないこと、そして犬の世話が大変なこと−などがあげられる。
 でも、全国的には盲導犬を使っている人は約八百人、希望者は一万人もいるので、盲導犬がまだまだ足りない状態だ。

■盲導犬とくらしている青森市の内田初江さん(利男さんの奥さん)

 盲導犬の名前はエルフィン(小さな妖精=ようせい=の意味)、八歳半の雌。盲導犬は忠実、純粋。仕事は絶対なまけない。
 エルフィンと一緒だと太陽の暖かさや風を感じながら行きたい所に行けるし、仕事を続けることもできる。バスにも乗れるし、タクシー代がかからなくて便利。雪が降ってもエルフィンは車道と歩道の区別がつくので安心だ。盲導犬は、主人を安全に誘導する仕事に集中しているので、見かけても声をかけたり、さわったりしないでほしい。

 また、食べ物をあげるとそれまでのしつけがだめになるので、あげないでほしい。私だって、エルフィンのそばでおいしい物を食べるときは、エルフィンには申しわけないと思いながら、あげたいのをがまんして食べている。
 青森市では盲導犬同伴で泊まれる旅館が三、四軒しかない。盲導犬は社会のルールを知っており、ほえたりかんだりは絶対しないので理解してほしい。

 盲導犬の赤ちゃんを育てたり、年老いた盲導犬の世話をしたりするのはボランティアの方々の協力や募金などで支えられている。みなさんの温かいきずなで、もっと盲導犬が育つことを願っている。

 ◇

 やさしい目をしたエルフィンは、体が汚れないようにコートを着ていた。コートをぬいで足だけ洗えば家に入れるのだ。夕方、仕事から帰ってきた内田初江さんとエルフィンは輝いて見えた。

※写真は、夕方仕事から帰ってきた内田初江さんと盲導犬エルフィン



■ みんなに優しい街づくりを目指して

<むつ>

写真 【むつ市第二田名部小六年・工藤菜津美】 今、日本の高齢化が進む状況の中で、むつ市の老人福祉政策はどう進められていくのか、市役所に聞いた。

 現在のむつ市の人口は約五万一千人。うち六十五歳以上の高齢者は平成十一年十二月一日現在で約七千八百人、全体の一五・三%という。毎年二百人増え続け、十六年には約九千人に上ると予想されている。

 市が設置した老人福祉施設は「老人憩いの家」の福寿荘、禄寿荘、長寿荘の三施設のみで、ほかに民間の十二施設がある。一月十一日には禄寿荘に、冬でもゲートボールなどを楽しめる屋内スポーツ施設がオープンした。

 このほか市が独自に行っている介護サービスなどもある。独り暮らしや虚弱な高齢者夫婦、病気や体に障害がある人に、首から下げられる緊急通報装置を貸し出し、緊急時に通報があれば救急協力者などに連絡して、素早く適切な対応を行う。また独り暮らしの高齢者を対象に、安否確認とともに社会的孤立感を解消するため、ヤクルト青森営業所に委託して乳酸菌飲料や各種ジュースを無料支給している。

 高齢者には生きがいを感じて働きたい人もいて、市はシルバー人材センターという、高齢者が労働を通じて社会へ参加できる場を作っている。平成二年九月、県内では五番目に設置されて以来、会員数や受託件数は順調にのびている。十一年三月末現在で六十歳以上の正会員は五百二十九人。市は今後も会員増加や就業機会拡大、介護支援推進事業など新規分野の開拓、能力開発に力を注いでいくという。

 また市は高齢者がなるべく病院の世話にならないよう、生活習慣病を予防するため、健康教室・健康診断などの老人保健事業を実施している。

 ほかにも老人福祉政策をよくするため、本人の声はもちろん広く市民の声を反映させようと、保健・医療福祉関係者や学識経験者で構成する「介護保険事業計画等審議会」を設置している。また行政に対する相談や要望・意見については広報広聴課を担当窓口に、「若者と市長との語る集い」「市政モニターと市長の懇談会」などを通して市民の声を採り入れている。具体的な意見は各地区の民生委員を通して寄せられるケースもある。

 福祉は周りの町村との協力もある。本県の場合、老人保健福祉サービスについては六圏域に分けられていて、市町村によって基盤整備に格差が生じないよう、あらゆる面で調整が図られている。むつ市は下北圏域にある六つの特別養護老人ホーム(むつ市三、川内町、大畑町、大間町各一)を対象に入所措置の調整などを行っている。

 また四月から介護保険制度がスタートするが、サービスを受けるには法に基づく介護認定審査会という機関で「要介護認定」を受けることが必要になる。下北圏域ではこの事務を効率的に行い、公平性と中立性を保つため「共同設置」という方式を採用し、町村との協力体制をとっている。

 老人福祉はいろいろなところにお金がかかる。むつ市の十一年度の老人福祉予算は、市の予算総額二百六億七千万円の五・五%にあたる十一億三千四百九十三万二千円だったが、途中で増額補正し、現在は五・八%程度だという。また民間の介護施設などは国の補助金を受けているが、むつ市としてもたくさんの助成を行ってきたという。

 市には二十一世紀に向けたまちづくりを進めるための「第三次むつ市長期総合計画」があるが、高齢化の急速な進展が大きな課題となっている。年金・医療面での財政負担、雇用や家庭生活など、多くのことを解決していく必要があるという。

※写真は、むつ市の老人介護施設で介護を受けるお年寄り


<八戸>

写真 【八戸市江南小六年・本郷日奈子】 今年四月から始まる介護保険制度。八戸市の現状について八戸市健康福祉部の介護保険課に聞いた。八戸市で介護が必要な人は約四千人おり、それに対し市で行っている高齢者への福祉事業などは今のところ、高齢福祉課で十六事業あり、ほかにも障害福祉課で八事業、健康増進課で六事業ある。

 主なものとしては、ホームヘルプサービス、日帰り介護(デイ・サービス)、特別養護老人ホームや老人保健施設への入所などがある。十年度の利用状況は、ホームヘルプサービスで二十二万四千五百三十四件の派遣があり、日帰り介護の登録人員は千四百七十四人。特別養護老人ホームに入所している人は四百七人、老人保健施設に入所している人は五百八十四人となっている。

 実際に介護にあたることになる人の数はまだとらえていないが、件数で予測すると十二年度に訪問介護のサービスを提供できる量は一週間当たり四千百四十二件。これに対しサービスが必要と思われる量は四千二百四十六件となっている。

 八戸市糠塚在宅ケアセンター「ちょうじゃの森」の活動について岡田修司所長に聞くと、直接その人の家に行く訪問介護、その人が「ちょうじゃの森」に来る日帰り介護(デイ・ケア)、どうやって介護すればいいか相談を受ける在宅介護支援センター、夕食にバランスのとれた食事を運ぶ高齢者向けの配食サービスなどをやっていた。

 施設の中を見ると、浴室、トイレなどどこも車いすの人が使えるようになっており、販売コーナーでも工夫されている介護用品がたくさんあった。

 岡田所長は「人間はだれでも通る同じ道なのだから、私たちはお年寄りの人に安心してもらえるようなお手伝いをこれからもしていきたい」と語っていた。

※写真は、八戸の在宅ケアセンター「ちょうじゃの森」の浴室


<青森>

写真
青森市障害福祉課
小笠原課長
【青森市造道小六年・小笠原佳輝】 青森市の人口は三十万人だ。その中に、身体障害者は八千八百人、知的障害者は千八百六十人、そして精神障害者は五百人くらいいる。合わせると青森市の人口の四%くらいにあたる一万人が障害者だ。市民の三十人に一人は障害者ということになる。

 障害者の多い青森市ではどのようなことをしているのか、青森市障害福祉課長の小笠原さんに会って話を聞いてみた。

 それによると、市民の目につく所では歩道と車道の段差をなくすことと、音の出る信号機の設置などがある。市営バスでは低床バスという床を低くしたバスがある。青森市役所などにはまだ普及率の低い身障者用トイレもあるそうだ。

写真  また、家庭奉仕員や手話通訳者の派遣がある。これは障害者の家庭に行って家事の手伝いや通訳をして家庭を手伝うことだ。

 市ではこれから障害者の意見を聞き、住みやすいやさしい街づくりをしていくそうだ。  このほか、忘れてはいけないのがボランティア活動だ。青森市にはボランティアをしている人が七十八団体、四千六百五十六人(十二月二十四日現在)いる。この人たちは市内の障害者のし設に行ってお世話やお手伝いをしている。

 十二月九日の障害者の日は過ぎたが、機会をとらえて指文字や手話、点字の読み方などを覚えれば将来、役に立つはずだ。

※写真は、青森市役所内にある障害者用トイレ



■ 介護の現場をのぞいてみました

<むつのヘルパー>

写真 【むつ市苫生小六年・川口佳菜子】 むつ市役所の社会福祉協議会では、二十二人のホームヘルパーが働いている。

 彼女たちは朝の四時から夜十一時まで、三交代制で利用者の世話をしている。訪問する回数は利用者の希望で決め、多い人では一日に五、六回も家に行くという。

 ホームヘルパーの多くは「お年寄りなど困った人を助ける仕事がしたかった」「家族のため介護技術を身につけたかった」という理由で現在の仕事についている。そして「ありがとう」と感謝された時や、「にくまれ口をたたいても心の中で感謝していることがわかった時」などにヘルパーをしていてよかった、と感じるそうだ。

 彼女たちが望んでいるのは「手、口を出しすぎない、でも放っておかない、程良い協力をしてくれる家族」「家庭内での役割、仕事の分担を与える家族」だという。

 日本はこれからどんどん高齢化社会に突入していく。その中でヘルパーの仕事は今にも増して不可欠なものになっていく。

※写真は利用者のおじいさんと介護するホームヘルパー


<青森のデイサービス>

写真 【青森市荒川小五年・成田倫子】 青森市の総合運動公園近くにあるデイサービスセンター「きさらぎ」を車いす生活をしながら利用しているお年寄りを取材した。

 利用して七年になる、わたなべふじえさんは、歩くことができないため、ひとりでふろに入ることができず週二回「きさらぎ」を利用している。

 わたなべさんは「『きさらぎ』では友達と話をしたり、ふれあうことが楽しい。そしてなによりの楽しみは、おふろに入ること」と語ってくれた。

 「きさらぎ」では、入浴前に血圧、体温、脈はくをはかって体調のチェックをし、入浴するときのめやすにしている。寮母さんによると、車いすのお年寄りを一人ふろに入れるのに約十五分かかるそうだ。ふろに入ったとき、のぼせて体調が急に悪くなったり、ふろで転倒しないように気をつけている、という。

 「きさらぎ」まで来られない体の不自由なお年寄りのために入浴車も用意してある。

※写真は、搬送車を利用して「きさらぎ」をおとずれるお年寄り


<名川のデイサービス>

写真 【名川町名久井小六年・小沢田貴泰】 名川町の名久井小でこのほど、お年寄りと児童との交流会が開かれ、楽しいひと時を過ごした。交流会をきっかけに考えさせられた福祉の在り方。その意味と現在の様子について、関係者に聞いた。

 まず、工藤祐直町長を訪ねた。町の福祉の現状について、工藤町長は「町の福祉施設のレベルは県内でもトップクラスで、現在は在宅介護の整備を進めている」と説明。「町には老人ホームがないので、欲しいところだ」と話していた。

 続いて、町社会福祉協議会からデイサービスの仕組みについて取材した。同協議会によると、デイサービスの流れはこうだ。

 午前八時半ごろ、バスや入浴施設が付いた特別車、リフト車などでお年寄りの家を訪問。町に二カ所あるデイサービスセンターに移動し、血圧などの健康チェックを行う。その後は、お年寄りが楽しみにしている入浴だ。入浴は寝たきりの人や車いすの人が利用できるように、特別な浴槽があるから大丈夫。

 午後は手工芸など趣味の活動を通してリハビリする。庭に今流行のハーブを植えたりすることで、指先の機能訓練に役立てるという。同協議会は「お年寄りたちは人生経験が豊富なので、逆に教えられることがよくある」と話していた。

 取材した「剣吉デイサービスセンターあじさい」では、お年寄りに配慮した造りにも感心した。手が不自由な人でも使えるように、ボタンや現金投入口を工夫した自動販売機、車いすに優しい段差のない階段、自動ドア…。福祉というのは、これほどまでにきめ細かにしなければならないのかと痛感した。お年寄りを大事にしよう。

※写真は、寝たきりの人が入れるように工夫された浴場


<五戸の特養ホーム>

写真 【五戸町五戸小六年・江渡紘子】 五戸町特別養護老人ホームハピネスで、お年寄りがどのような生活をしているのか、またどのように利用しているのか取材した。

 ハピネスには約五十人が入所、約二十人が通所している。体が不自由だったり寝たきりなど家での生活が難しい人が利用している。

 りょう母の佐藤ひとみさんは「言葉づかいに気をつかう。戦争のことや悲しいことを思い出させないようにしている。行事のとき芸をお年寄りに見せるが、喜んでもらうとうれしい。芸を練習して、お年寄りに楽しく見てもらいたい。外に出られる季節になったら、どんどん外に出るようにしたい」とふだん苦労していることや楽しいことなどを教えてくれた。

 また、小学生にできることとしては「ちょっとでも顔を見せて、学校の話をしてあげたり、かたをもんであげたりしてください」とアドバイスをしてくれた。

 入所している船場さん(86)は、むすめさんに手紙をかいたり、字の練習をしてすごしている。私が、ふめんを見て好きな歌をうたっていると、船場さんは「ローレライ」を聞かせてくれた。

※写真は歌を聞かせてくれた船場さん



■ 体の不自由さを疑似体験

写真 【青森市橋本小五年・小関泰輔】 青森市の橋本小は、同市福祉増進センター「しあわせプラザ」の協力を得て、体の不自由さをぎじ体験するなど、お年寄りへの理解を深める学習をしている。

 この「ふれあい学習」は昨年十一月ごろから始まり、五年生が体験を通していろいろなことを知ることをねらいとしている。児童はいくつかの班に分かれ、しあわせプラザでぎじ体験をしたり、入浴の手伝いなどをしてお年寄りとのふれ合いの時間をもっている。

 ぎじ体験では、ギプスで足や関節を固定したり、重りをつけたジャケットを着ることにより身体の不自由さを体験できる。ぎじ体験の道具を身につけて階段を下りてみたが、思った以上に大変で、児童はおどろいていた。

 また、弱視や白内障などを体験できるゴーグルもある。これらの道具は、福祉を学ぶ学生などが利用しており、しあわせプラザの所長は「体験を通してお年寄りの気持ちを理解して、より良い介護について学んでくれるとうれしい」と話していた。

 また、入浴を手伝ったり、お年寄りと交流を持つことによって、どんなことがつらいのか、どのようなことを助けてもらいたいのか、などお年寄りの話を直接聞くことができた。「子供たちといろいろ話ができて楽しかった」と話してくれるお年寄りもいる。橋本小の児童らは、これからお年寄りにどう接していけばいいのか、勉強を続けている。

※写真はぎじ体験の道具を身につけて階段を下りるのは、思った以上に大変だ



■ 八戸中高生ボランティアに聞く

写真 【八戸市江南小六年・三浦愛子】 八戸市根城地区の中学、高校の子ども会リーダーでつくるボランティアサークル「どり〜む」。多彩な行事を自主的に行う「第二土曜レク」など、その活動は目覚ましく、メンバー全員が輝いている。このほど、大人気のもちつき大会を無事成功させホッと一息ついたメンバーらに、サークルの歩みや今後の豊富などを聞いた。

 「どり〜む」は平成三年に結成。学校に週五日制が導入された同四年九月から本格的に活動を始めた。

 結成のきっかけについて、当時、相談相手だった根城地区子ども会育成連絡協の工藤俊明会長は「子ども会活動は小学校でほとんど終わりなので、リーダーたちは中学生になると活動の場所がなくなる。二、三人では何もできないが、地区のリーダー全員が集まれば、何かできるかもしれないと結成された」と語る。

写真  現在、メンバーは七人。自分たちがデザインしたトレーナーシャツを着て毎月第二土曜日には、ユニークなレクリエーションを行っている。名付けて「第二土曜レク」。「どり〜む夏祭り」や「ミステリーハイキング」といった凝った内容の楽しいものばかりだ。  「第二土曜レク」などイベントの際には、地域内の根城、江南、白山台小と根城中の児童・生徒に呼び掛け、多い時には三百人以上が集まる。昨年十一月中旬までの集計によると、七年間の延べ参加者は六千百九人に達するという。

 サークルの魅力について、メンバーの一人で高校三年の工藤慈(やす)子さんは「打ち合わせでおしゃべりしたり、違う学校の人と友達になれるのが楽しい。そして、イベントに参加してくれた子どもたちが、じっと自分の話に耳を傾けてくれる時は本当にうれしさを感じる」と話す。

 半面、「ただ楽しいばかりではなく、子どもたちの安全を第一に考えなくてはいけないこともあり、難しさも感じる」とも。

 今後の抱負について、高校一年の工藤彰子さんは「今はまだ子どもの前できん張したり、かっこうつけたりしている部分が多いので、リラックスして自然に付き合えるようになりたい。また、全体を見て行動できるように心掛け、最終的には自分流のやり方を探したい」。  中学三年の伊藤瑠美さんは「活動を通して、自分を高め、子どもたちの目標や手本にされるようになれたら最高」と話す。

 最後に、高校三年ということでサークルを”卒業”したばかりという工藤慈子さんは「自分の育った地区の活動なので、サークルを離れてもずっと応援していきたい。将来、ここに住まないようになっても、時々手伝いには来たい」と仲間へエールを送っている。

※写真上は、昨年12月に行ったもちつき大会。イベントは地域交流の場ともなっている。写真下は、「どりぃむ」のベンバー。左から工藤彰子さん、伊藤瑠美さん、工藤慈子さん



■ 青森市民病院のボランティア

写真 【青森市浜田小六年・石澤理恵】 青森市民病院では病院ボランティアを行っている。そこで病院の人などに話をうかがったりして病院探検をした。

 まず、かいごしている人に話を聞いた。ボランティアをしようと思ったわけは「何か手伝えれば…」と思ったからだという。実際やると、とても自分のためになるらしい。  同じことを病院長も言った。「ボランティアはやっている人の人間性を高めてくれる。今、活動しているのは十五、六人でまだまだ足りない。もっと増えて患者を助けてほしい」という。

 かいごするときに気をつけるのは、家族と同じ立場で行うこと。たいへんなことはとくになく、目標としてこれからもずっと続けたいという。

 ボランティアの人に対する患者の意見も聞いたところ、こんな意見が返ってきた。  「すごく親切にしてくれるし、よく気がついてくれて助かる。それに看護婦とはやっぱりちがうね」ということだ。

 次に院長室に行き、院長に話を聞いた。

 今、計画していることは今年七月に再来受付機を置くことと、血圧けいの正しい使い方を教えてボランティアの人にはかってもらうことだ。

 最後に見学していると、病院の中に図書室があった。学校とはちがい、マンガもあった。そこでは一日に読まれる冊数が百冊くらいだ。

 図書室で患者はしんけんに本を読んでいた。病院の人によると、ここにある本は買ったものもあるが、ほとんどボランティアの人や看護婦がきふしたものらしい。図書室は、すこやか文庫といって、ひまな時に来てもらえるよう作ったという。

※写真はすこやか文庫でしんけんに本を読む患者さん



■ 十和田の知的障害者授産施設を訪ねる

写真 【十和田市北園小五年・木村詩織】 十和田市三本木の知的障害者授産施設「もくもっく」では、障害を持ったお兄さん、お姉さん二十人が菓子や木工品作りに、きょうも明るく、元気良く働いている。

 「もくもっく」の名前には、雲のようにもくもくと勇気と元気がわくように−との願いが込められている。その名の通り、施設内の作業場ではいつも笑いが絶えない。

 障害を持ったお兄さん、お姉さんが働くのは午前八時四十五分から午後三時十五分まで。クッキーなどの菓子や木工品のほか、牛乳の空きパックを再利用したはがき、名刺などを作っている。

 作ったものは「もくもっく」の直売店や、上北町、七戸町、岩手県一戸町のレストランなどで売られている。中でも、クッキーは施設のイベントの目玉商品となっており、「愛情いっぱいで味もばつぐん」と好評だ。

 もちろん、売上金はお兄さん、お姉さんたちの給料になる。また、施設で学んだ技術を将来就職した時に役立てようと、作業場では皆、真剣な表情だ。

 お兄さん、お姉さんたちにとって、最大の楽しみはジュースで一息入れること。作業の合間の休み時間には、ジュース片手にいろいろな話題に花が咲く。

※写真はクッキー作りにはげむ「もくもっく」のお姉さんたち



■ 弘前市の献血事情

写真 【弘前市文京小六年・柏崎靖衣】 青森県赤十字血液センター弘前出張所を訪問し、出張所長の渋谷一行さんに献血の状況などを聞いた。

 渋谷所長によると、弘前出張所の献血ルームにおける昨年の献血者数は六千八百人で、一日平均にして三十人くらいだった。学生の街・弘前だけに献血者の半数を大学・短大・高校などの学生が占めている。十代、二十代の献血者が増えており、特に学生の増加が目立つという。

写真  青森県内では、一日に約百五十人から二百人の人が輸血を必要としているが、まだまだ献血者が不足している。このため、他県から血液を補助してもらっている状態である。  尊い生命を救うためには輸血が必要であり、そのために欠かすことができないのが献血である。渋谷所長は「血液は人工でつくることができないため、もっと多くの人の協力が必要」と話していた。

※写真は献血した血液の保管方法を説明する渋谷さん






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