| 2003年12月19日(金) |
三内丸山遺跡の入場料徴収構想は、同遺跡を含む「三内まほろばパーク」を管理する県の厳しい財政事情が背景にある。 検討懇話会で示された有料化案の中で、県は(1)料金収益を管理費に補てんすることで、財政負担を軽減できる(2)料金を払うことで(来場者の)遺跡の保存・活用への意識が高まる−と有料化のメリットと説明。 さらに公園の整備として行われている竪穴住居の復元や、芝生広場の整備が二〇〇四年には完了し、「縄文のたたずまいを醸し出す遺跡」となることで、有料化の水準を満たせる−としている。 しかし遺跡の現状に、不満の声がないわけではない。今春、遺跡出土の板状土偶など千九百五十八点が国の重要文化財に指定されたが、パーク内に条件を満たす展示施設がないため、重文を見るためには遺跡から離れた県立郷土館まで足を運ばなければならなくなった。 この点については来場者からも改善を求める声が出ており、同遺跡発掘調査委員会の委員長でもある村越潔青森大教授も「現状で料金を取るのは来場者に失礼」と話す。 どんな理由付けであろうと、有料化が遺跡と市民の間に“垣根”をつくることは確かだ。県は有料化の必要性を積極的に訴え、理解を求めていくことはもちろん、県内外から広く意見を聴き、柔軟に判断することが求められる。 |