2006年3月5日(日) 東奥日報 ニュース


■ 再処理工場放出のクリプトン85「経済的理由で除去せず」/元原研・市川氏が指摘

 日本原子力研究所の元職員で、日本科学者会議・原子力問題研究委員会委員の市川富士夫氏(放射化学)が四日、青森市のアピオあおもりで開かれた「六ケ所六ヶ所再処理工場アクティブ試験の危険性を考える学習・決起集会」で講演し、同工場から大気中に放出される放射性物質クリプトン85の除去装置を日本原燃が取り付けないのは「経済的な理由からだ」と指摘した。

 同集会は、「核燃料サイクル施設立地反対連絡会議」の主催。

 六ケ所六ヶ所再処理工場では、使用済み核燃料の切断に伴って、フィルターなどで除去できないガス状のクリプトン85が排気塔から全量放出される。市川氏は「旧動燃(動力炉・核燃料開発事業団)が研究を進め、クリプトン85を除去・保存する技術はほぼ出来上がっている。(日本原燃が)除去する装置を付けないのは経済的な理由から。お金がかかるからだ」と説明した。

 「技術開発しながら、旧動燃が東海再処理工場(茨城県)に装置を付けなかったのは、六ケ所六ヶ所再処理工場でも装置を付けないわけにはいかなくなるからだ」とも述べた。

 クリプトン85を全量放出することについて、日本原燃は、除去後のクリプトン85を隔離・保管する技術が未完成で、人体への影響も小さいため−と説明している。


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