2010年3月27日(土) 東奥日報  

あおもり注目技術・研究

■ 適度な長さに利点/新品種ナガイモ「あおもり短八」/県産業技術センター野菜研究所作物改良部


新品種・あおもり短八(園試系短8号)(左)と園試系6の比較
 ナガイモは、青森県が全国トップクラスの収穫量を誇る特産品で、野菜研究所が育成した品種「園試系6」が全県で栽培されている。この品種は、多収性で肥大も優れるが、西北地域の砂丘地帯では、伸びすぎてしまったり、尻が丸みを欠く「先細り」や「曲がり」が発生して格付けが下がることがある。

 そこで、当研究所では、砂丘地帯などでも、適度な長さで収穫できる形のよい品種の開発に取り組み、このたび、「園試系短8号」(品種名・あおもり短八)を育成した。あおもり短八は1992年、園試系6の種苗(むかご)から、適度な長さで、肩が張り、尻が丸く形がよいナガイモの変異株を選抜したもので、園試系6と太さは同等だが、長さが10%ほど短い。首から胴にあたる部分に、こぶ状の塊ができることもあるが、格付け低下につながる「平いも」があまり発生せず、砂丘地帯で栽培しても、先細りや曲がりが少ないため、品質向上が期待できる。

 また、溝掘り機械(コンベアトレンチャー)を用いて収穫する場合、長大なナガイモでは折れたり傷ついたりすることもあるが、やや短めのあおもり短八は損傷を受けにくく、砂丘地域以外でも栽培の利点がある。

 当研究所は2013年から、希望する農協(JA)部会や生産団体に、あおもり短八のウイルスフリー種苗を供給することにしている。現在の県基幹品種・園試系6を補う存在として普及させ、県産ナガイモのレベルアップを図りたいと考えている。

 ▽問い合わせ先=青森県産業技術センター野菜研究所作物改良部研究管理員・鎌田直人(電話0176-53-7171、eメール=naoto_kamada@aomori-itc.or.jp)※「@」を半角にしてください



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