2010年1月16日(土) 東奥日報  

あおもり注目技術・研究

■ ヨーグルト商品化へ/ハマナスの乳酸菌で食品開発/下北ブランド研究所


新たなヨーグルト開発の素材として研究が進められているハマナスの実
 乳酸菌は、乳酸発酵によりチーズやヨーグルトを製造したり、漬物に酸味を与える細菌で、ミルクなどから分離される動物性乳酸菌と野菜などから採れる植物性乳酸菌とに分けられる。

 下北ブランド研究所では、下北地域に自生するハマナスから新しい植物性乳酸菌を発見し、利用方法を研究している。

 この乳酸菌は、ハマナス果実からつくったピューレにさわやかな酸味を加え、風味を良くする特徴がある。

 そこで、ピューレから乳酸菌を分離し、菌の形状、糖類の分解性や遺伝子配列を調べた結果、漬物によく見られる「ラクトバチルスプランタラム」という乳酸菌の新株(農作物の新品種に相当するもの)であることを確認できた。

 この乳酸菌を利用したヨーグルトづくりに取り組んでみたところ、植物性乳酸菌のため牛乳中では活発に活動せず、ヨーグルトにならなかった。

 しかし、培養条件の研究を進めた結果、この乳酸菌が好む植物素材を牛乳に加えることでヨーグルトが製造できることが分かり、このヨーグルトを2010年度中に一般販売できるよう、現在、下北の乳業メーカーと共同で量産試験に取り組んでいる。

 ハマナスから得られた乳酸菌には、ギャバ(GABA)というストレスの緩和や血圧上昇の抑制に役立つアミノ酸をつくる能力もある。当研究所は、この性質を利用した機能性を持つ食品の開発にも取り組んでいる。

 ▽問い合わせ先=地方独立行政法人青森県産業技術センター下北ブランド研究所研究開発部長・富田秀弘(電話0175-34-2188、eメール=hidehiro_tomita@aomori-itc.or.jp)

※「@」を半角にしてください



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