| 2009年12月19日(土) |
これら品種の不正表示を防ぎ、育成権を守るためには、品種を正確に識別できなければならない。また、加工原料となった場合でも確認できる技術があれば、消費者の食の安全・安心に対するニーズにも応えることができる。そこで、当研究所は遺伝子の本体であるDNAを利用した品種識別技術の開発に取り組んでいる。 DNAは、同じ種の農産物であっても品種が違えば、配列や長さが異なる部分がある。そこで、リンゴの品種間でDNAの違いを比べたところ、DNA構造の5カ所に注目して調べれば、約280品種を識別できることが分かった。 リンゴの場合、生の果実や葉からは容易に品種識別用のDNAを抽出できる。しかし、加工品では加熱処理や発酵によって分解されるため、識別に十分な量や質のDNAを抽出できないことが多い。 このため、加工品からDNAを抽出し、使用されたリンゴ品種を識別する研究を進めており、これまでに、ストレート果汁など比較的単純な加工品であれば使用品種を特定できるようになった。 現在、リンゴ酒や缶詰などの加工品について、原料のリンゴの品種を識別する技術の開発に取り組んでいる。 農産物の品種識別技術について興味がある方は、問い合わせ願いたい。 ▽問い合わせ先=青森県産業技術センター弘前地域研究所主任研究員・五十嵐恵(電話0172-32-1466、eメールmegumi_igarashi@aomori-itc.or.jp) ※「@」を半角にしてください |