2009年12月5日(土) 東奥日報  

あおもり注目技術・研究

■ 減少、枯渇防止へ前進/こんにゃく活用しナマコ資源管理/県産業技術センター水産総合研究所

標識ナマコの代わりに放流した「こんにゃく」(左)。右は天然のナマコ
 陸奥湾のナマコは、中国での需要が高まり輸出が拡大したため、捕りすぎによる資源の減少や枯渇が心配されている。そこで、水産総合研究所は、漁業者が取り組めるナマコの資源管理手法の開発に取り組んできた。

 水産資源の管理には、資源量と漁獲量(漁獲率)を正確、迅速に把握することが不可欠であり、魚や貝では標識放流が行われる。しかし、ナマコに標識をつけても抜け落ちたり、死んだりする場合が多いため、標識をつける代わりに同じような大きさの「こんにゃく」を海中にまき、採取する方法を試験した。

 ナマコが生息する一定面積の漁場に「こんにゃく」をまいておき、海底を網でさらったところ、網に入る「こんにゃく」とナマコは同じ割合だった。このことから、ナマコの漁獲量を「こんにゃく」の回収率で割ると推定資源量を算出できることが分かった。

 これまでの研究から、陸奥湾のナマコは年齢や大きさに関係なく、1匹が毎年およそ数十グラムずつ増えることが確認されている。各漁場のナマコが1年間に成長して増える分だけを漁獲すれば、資源の枯渇を防ぐことにつながるはずだ。

 「こんにゃく」を使う資源量の推定方法を見いだしたことで、資源を減らさずに済む漁獲の実現(資源管理)がさらに進んだことになる。ただし、資源を減らさないようにするためのナマコの漁獲率は、地域によって異なるので、詳細は当センターに問い合わせていただきたい。

 ▽問い合わせ先=青森県産業技術センター水産総合研究所・松尾みどり(電話017-755-2155、eメール=midori_matsuo@aomori-itc.or.jp)※「@」を半角にしてください



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