| 2009年8月15日(土) |
一生を川で過ごすもの(ヤマメ)もいるが、海より餌が少ないため同種と思えないほど魚体が小さい。 青森県の沿岸でのサクラマス漁獲量は全国2位だが、1989年の415トンから2005年には172トンまで減った。東通村老部川などのふ化場では、人工ふ化させた稚魚を1年半、手塩にかけて育成し春に放流しているが、さらなる資源増殖が求められている。 このため、当研究所では、漁獲回復のため、降海する稚魚を効率的に増やす技術を研究している。 県内のサケふ化場は、サケの飼育が始まる秋まで施設が空く。この期間に、従来より半年短い1年間だけサクラマスの稚魚を育成し、秋に放流する試験を行ってきた。 これまでの研究から、稚魚は10月初旬に体重13グラム前後で放流すると高い割合で降海し、これより重すぎても、軽すぎても川に居残ることが分かった。 降海する稚魚の生産には体重管理が重要だが、施設によって水温や水量が異なるため、研究所ではふ化場ごとの飼育管理マニュアルの作成に取り組んでいる。このほか、標識を付けた稚魚を春と秋に放流し、回帰率や成長の違いを調査している。 サクラマスの秋放流技術の確立によって、施設の有効利用と飼育コストの削減、稚魚の大量放流が実現できると期待している。 ▽青森県産業技術センター内水面研究所主任研究員・角勇悦(電話0176-23-2405、eメール=yuuetsu_kado@aomori-itc.or.jp)※「@」を半角にしてください |