2009年6月20日(土) 東奥日報  

あおもり注目技術・研究

■ 小さな種芋を活用/ナガイモの早植え栽培/県産業技術センター野菜研究所

ナガイモの早植え栽培(上)と普通栽培(下)の生育比較。早植えの方が葉や茎がよく生育していることが分かる(7月中旬での比較)
 ナガイモの栽培は、つるの節々にできる丸い「むかご」を1〜2年間栽培して、種芋に育てることから始める。普通栽培では100〜150グラムの種芋を5月下旬〜6月上旬に植え、秋と翌年春に収穫する。

 これより小さな種芋は、葉や茎の成長が劣るため従来は使われなかった。しかし、50〜80グラムの種芋でも、普通栽培より約1カ月早く植えれば一定の収量が得られることが最近分かり、小さな種芋による早植え栽培が広まった。

 そこで野菜研究所では、早植えによる収量、品質や病虫害発生に関する試験を行った。

 早植え栽培は、普通栽培より芽が早く出るため、茎や葉の生育が旺盛だった。芋の重さは10月上旬には普通栽培に追いつき、収穫時にはほぼ同じになり、粘りや糖度などの品質は栽培法による違いがなかった。

 一方、普通栽培で使われる120グラム以上の大きな種芋を早植えすると、外観が劣る「平いも」が多くなった。

 早植えでは1回目の追肥は植え付け60日前後に行うのがよく、24センチ間隔では800〜1200グラム(2〜3L規格)、27センチ間隔では1200グラム以上(4L規格)が収穫の主体となった。

 また、アブラムシ類が5月下旬、ナガイモコガの幼虫が6月上旬、葉渋(はしぶ)病が7月中旬ごろと、病虫害が普通栽培に比べ1カ月〜1カ月半早く発生した。

 病虫害の防除時期や種芋の大きさに注意すれば、早植え栽培で小さな種芋を活用できることが確かめられた。

 ▽問い合わせ先=地方独立行政法人青森県産業技術センター野菜研究所栽培部主任研究員・細田洋一(電話0176-53-7175、eメール=yoichi_hosoda@aomori-itc.or.jp)※「@」を半角にしてください



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