| 2008年3月13日(木) |
これと比較して、日本で最大のリンゴ栽培地である青森県には、残念ながら世界はもとより日本有数の企業も存在しない。青森県の男性は「日本で一番安い給料で、一番長く働き、一番早く死亡する」。この現実を、なんとかしたい。 摘果作業で捨てられる未熟リンゴの中に、成熟果実に比べ五−十倍のポリフェノールが含まれることは、すでに知られていた。この未熟果汁に成熟果実のジュースを混ぜると、「甘くないジュース」が完成した。 この未熟果汁入りリンゴジュースを五週間続けて飲むことで、ヒトのがん細胞を最初に攻撃するナチュラルキラー細胞が10%以上活性化されることが、三十人以上を対象にした研究から明らかになり、日本特許庁から「免疫賦(ふ)活剤」としての特許を取得した。 このジュースで血糖値が下がることも判明し、こちらの特許も出願中である。「医果同源」も商標登録した。これら特許や商標を使用する企業からロイヤルティーを得て「リンゴ機能研究所」を作りたいと考えている。 ハウスウェルネスフーズ、ダイドードリンコほか十二社が参加し、東京のJTB本社で、すでに二回会議を開いた。一万人規模の人に毎日一本「医果同源」を飲んでもらい、十年間がんなどを含んだ病気の記録をとり、飲んでいない人と比較する。この活動を「アップルバレー・プロジェクト」と私は呼んでいる。リンゴ農家をはじめとして、機能性食品や化粧品、医薬品に至るまで世界有数の企業が集う青森を、小さなリンゴの大きな力で実現したい。 ▽問い合わせ 弘前大学農学生命科学部准教授・城田安幸 電話0172-39-3823 eメール=ankoh@cc.hirosaki-u.ac.jp ※「@」を半角にしてください |