オペラ歌手として都内で頑張る青森市出身の男性がいる。活動10年目を迎えたバリトン三戸大久さん(32)だ。17日から始まる公演を前に、仕上げのけいこの真っ最中。「脇役として勉強している現在を大切にしたい。経験を積み、いつか主役として輝きたい」。ステージ中央でスポットライトを浴びる日を、心待ちにしている。
幼いころからミュージカルで舞台に立つことを夢見てきた三戸さん。転機は進学した武蔵野音楽大学3年のとき。たまたま受けたオペラの授業で、スケール感などにひかれ、オペラ歌手を目指すことを決めた。
卒業後、オペラ団体「東京二期会」の研究所に入所。28歳で正会員に昇格した。以来、会主催の公演に年3回ほど出演している。
空いた時間は、声楽コンクールに積極的に出場。先月開かれた、国内で権威ある声楽大会の一つ「イタリア声楽コンコルソ」では、金賞を受賞した。
今は17日から21日まで、東京文化会館で行われるオペラ「オテロ」の仕上げのけいこに励んでいる。身長は181センチ、体重100キロ超。舞台映えする堂々たる体格と、低く伸びのある声は、見る者に強い印象を残す。
今回の役柄は、実年齢より20歳ほど上という大使の役。「軽い動きをせず、いかに重厚感を出すかがポイント」。約3時間の公演中、登場は20分程度と短い。その中で観衆の心に残る演技をしようと、けいこに取り組む。
「もっと舞台に立つ回数を増やし、技術を磨いていきたい。いつか主役を張れるようになりたい」。三戸さんはそう力を込めた。
公演問い合わせは、二期会チケットセンター(電話03-3796-1831)まで。
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