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■B-1グランプリ上位の常連 せんべい汁

 


せんべい汁を作る貝吹さん
「家庭料理 わが家」の貝吹憲子さん
 八戸の郷土料理「せんべい汁」は、今や全国的に知られるB級グルメだ。2006年に始まった「B-1グランプリ」第1回大会で4位。その後3回連続で「銀」、今年9月に神奈川県厚木市で開かれた第5回大会では「銅」を獲得した。毎年上位に輝く味を確かめようと観光客が訪れる。「八戸屋台村みろく横丁」にある「家庭料理 わが家」でいただいた。

 ニンジン、ゴボウ、糸こんにゃくなどが入った汁を火に掛け、小麦を原料にした白せんべいを割りいれる。せんべいの匂いが湯気とともに立ち込める。 4、5分煮れば出来上がりだ。「わが家」の貝吹憲子さんは「硬すぎても柔らかすぎてもだめ。これだとまだかんだときに硬さが残る」とせんべいを持ち上げる。素人が見ただけではわからない。絶妙な火加減で仕上げる。

八戸せんべい汁
八戸せんべい汁(600円)
八戸浜せんべい汁
八戸浜せんべい汁(900円)
 煮干し、鶏肉、野菜のだしが効いたしょうゆベースの汁は、お雑煮の汁と似た味。初めて食べた人もまるで里帰りしたような気分にさせてくれる。ふやけたせんべいは、どろどろまで行かず、かんでも硬いところがなく、もちもちとした食感。染み込んだ汁がおいしい。

 「わが家」で出すもう一つのせんべい汁が「八戸浜せんべい汁」だ。ウニ、カニ、ツブ貝、アワビなど海産物がぜいたくに入ったせんべい汁で、具の魚介からだしをとっている。料亭のお吸い物として出てきてもおかしくない、高級感たっぷりの味だ。そんな中にも溶け込むせんべいの万能さを教えられた。

 ◇

貝吹憲子さん
 貝吹さんがこだわっているのは、「変わらない味」だ。開店前は季節のものを使ってせんべい汁の味を次々変えようと思っていた。「でも開店して最初のころに来てくれた観光客のお客さんが、4カ月ほどしてまた来てくれた。変わらない味がうれしい、この味が食べたかったって言ってくれて、変えられなくなっちゃったの」と笑う。

貝吹政志郎さん
 一度食べておいしければお客さんの舌が覚えてくれる。再び訪れた人に、誰がいつ作っても変わらない味を出したいと、6年前から汁作りをご主人に任せることにした。工場に勤めていた政志郎さんはそれまでほとんど料理をする人ではなかったが、持ち前の几帳面さを発揮し、丁寧に汁を作っている。「食べるときばらばらだと嫌でしょ」と糸こんにゃくの長さを一つ一つそろえて切る。計量カップの目盛りもきっちりと見る。

 貝吹さんは「B-1グランプリで毎年2位、3位に選ばれるのは、九州の人でも関東の人でも受け入れられる味だから。せんべいを入れるのって嫌がる人もいるけど、だまされたと思って食べてみて。きっとおいしいから」と胸を張る。

◇みろく横丁 わが家
■八戸市六日町10   ■TEL 090-7727-8676
■営業時間 4:00-9:00/16:00-24:00
■アクセス
 本八戸駅から徒歩15分
■料金
 八戸せんべい汁600円  浜せんべい汁900円
Tooナビのみろく横丁 わが家のページ
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