結集!!青森力 大好き青森県 どんと来い新幹線 動画


 東北新幹線が全線開業しました。全国から視線が集まる青森県。これを機会に県内各地の良いところを10回のシリーズでさまざまな方からPRしてもらいました。

■第10回 津軽の道は全国に通ず

一戸 明彦さん(56歳 青森市浪岡・吉野田)

 道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」駅長
  津軽半島の道の駅を“全国区”にしようと知恵絞る
 
  ■バックナンバー

第1回 下北編
 柳田良子さん(2009.10.25)

第2回 三沢・おいらせ編
 淨法寺朝生さん(2009.11.15)

第3回 十和田地域編
 小野雪絵さん(2009.11.29)

第4回 黒石・南津軽編
 木村藤代さん(2009.12.17)

第5回 北五編
 佐々木嘉幸さん(2009.12.27)

第6回 弘前編
 坂本 隆さん(2010.1.17)

第7回 八戸・鮫編
 野田 継子さん(2010.1.31)

第8回 三戸・五戸編
 西山 光子さん(2010.2.14)

第9回 青森港編
 細川 英邦さん(2010.2.28)

第10回 津軽半島 道の駅編
 一戸 明彦さん(2010.3.14)


 今年12月の東北新幹線全線開通に向け、津軽半島内の9つの道の駅が互いに連携して良い商品で客をもてなそうと2007年結成したのが「津軽半島道の駅の会」。会の開発商品も「わさびチョコレート」で第3弾となった。各駅に、自慢の産品を置く津軽半島コーナーを作って、駅間の産品交流も始められたらいい。さらに全国の道の駅の産品を置けるようになれば。

 ◇

写真
オリジナルの「びっくりパン」が並ぶ「あるじゃ」のコーナー。さまざまな工夫を凝らした自社開発製品はお客さんの目を引く
 県外への出張販売でも、道の駅単独よりも組織を持っている方がメリットがある。「全国の企画、イベントに参加できるし、津軽半島の会の中の鶴田と言った方が客の受けもいい」。人の動きが鈍る冬期間を中心に積極的に全国の道の駅と交流する。「参加できない駅の商品も持ってイベントに行く。房総、静岡、沖縄、岐阜、人的交流も商品交流も広がっている。赤字を出さないように、残った商品は訪問先の道の駅が買い取ってくれることが多い。私達が主催したときも、売れ残らないように売り先を確保する。互いに交流しやすい環境を作らないと」

 アイデアマンで商品開発が楽しくて仕方がない。01年の道の駅つるた開設の時は「リンゴは津軽一円にある。鶴田が日本一の作付け面積を誇るスチューベンブドウを商品の核にしよう」と考えた。一番の売れ筋のスチューベン大福は、濃縮液をあんに練り込んで良い香りと色を出す今の手法にたどり着くまで、3回作り直している。

 普通のパンの3〜4倍ある「びっくりパン」は、仙台のデパ地下でミニクロワッサンを買う人を見て「都会の人だな、大きなパンにみんなでかぶりつけばいいのに」と思ったのがヒント。従業員の反対を振り切り売り出したら大ヒットした。

 「現在2300ある商品のうち、4割は自社開発商品。従業員31人全員が商品開発を手掛ける。自分たちで作ったものが売れたら本当に面白いよ。原料を自由に使ってサンプル作っていいと話している」。米、大豆、小麦はすべて地元産を使い、「地産地消」を進める。

 各道の駅の開発商品をもっと全国に出すために、同会の連携をもっと強化して参加駅も増やしたい。「地元では1日3〜5千円しか売れない商品が、県外に出て5〜10万円売れるようになり、商売の面白味を感じている道の駅もある。繁盛している道の駅から学べることも多い」

 新幹線開通では「総合的な地図が必要。2次アクセスには欠かせない。まずそこから」

 ▽取材余話

 高校卒業後、スーパーのバイヤーに長く携わり、仕入れのプロだった。その後、浪岡、浅虫の道の駅に携わり、「つるたあるじゃは」3つ目。第3セクターであっても、「収益事業が主体」と、地産地消で利益を出すことに厳しく立ち向かう。同じ商売でもバイヤーより道の駅の方が断然楽しいと言う。「売るだけではなく、物を作れるから。これは、ほかには代え難い喜びを生んでくれる」

 
顔写真 ・トマトアイス食べてね
対馬真紀子さん(35)
(つがる市森田町/つがる地球村道の駅もりたアーストップ)

 「お客さんと触れ合いながら、自分が思う商品の良いところをお知らせし、買ってもらうのはとても楽しい。昨年11月に東京木場の大手スーパーで出張販売したときも、リンゴやリンゴジュースを完売できた」

 道の駅もりたを運営するつがる地球村職員。自社開発商品を軸に県外で対面販売を進める。「いま、売り出し中は地場産トマトを使ったトマトアイスや旧柏村の日本最古のリンゴの木から採れたリンゴのジャム」

 森田の名前を書いたのぼりを上げると、津軽や森田出身とおっしゃるお客さんがたくさん来てくれる。「もっと出向いて、リピーターになっていただける方を増やしていきたい」
 
顔写真 ・竜飛、小泊観光の基点に
嶋中輝仁さん(38)
(今別町大川平/道の駅いまべつ半島ぷらざアスクル駅長)

 「ここは道の駅とJR駅の両方の機能を持っているのが強み。2015年の北海道新幹線奥津軽駅(仮称)開業がメーンとなるが、青森駅開業に合わせ、竜飛、小泊観光への交通の基点となる整備が進められれば。レンタカー配置を一番に考えたい」

 直販品は、もずくをメーンに海産物、イノシシ肉とバラエティーに富んでいる。「全国への出張販売でも売り上げはいい。沖縄では昆布が売れたね」

 地元建設業者の製めん工場でつくる紫黒米を練り込んだ中華めん、もずくうどんもある。商品開発には熱心で「もずくソフトクリームやイノシシ肉まんといった観光客が手に取りやすいB級グルメも提供したい」
顔写真 ・連携で端境期をカバー
細井仁さん(73)
(青森市浪打/道の駅浅虫温泉「ゆ〜さ浅虫」駅長)

 「日本列島は長い。全国の道の駅と連携すると、産直産物の端境期をカバーし合える。うちは千葉の南房総市から冬場、葉物や切り花を入れ、旬になればホタテやリンゴを送っている」

 道の駅ができ始めたころはライバル意識も強かったが、パートナーとしてメリットを生かせるように親交を広げ、今は「全国28の道の駅と商品交流している」という。道の駅フェアや、スーパー、デパートの出張販売に積極的に出店する。「全国で津軽半島の会の産品を紹介。9駅共通の商品開発も3品目となり、軌道に乗ってきた」

 県外販売では浅虫温泉PRを忘れない。「観光パンフレットを配り、説明している」
 
顔写真 ・道の駅ネットを全県に
佐藤二彦さん(62)
(青森市浪岡/道の駅なみおかアップルヒル駅長)

 「現在、9駅でつくる津軽半島道の駅の会をまず津軽全域の駅に広げて、さらに全県をカバーするネットワークにできたらいい。魅力的な道の駅が県南にも津軽にもたくさんある。七戸、青森の新幹線開業に対応するには県域でまとまることが大切」

 アップルヒルは東北自動車道浪岡ICや青森空港アクセス道に近く交通の要所。「4月にアンテナショップとして、ふれあい交流館をオープンさせる。青森市のほか津軽半島、市と交流のある函館、屋久島の観光と物産を紹介。東青の農家の加工品も置く」と、12月開業を契機に新たな人の流れを呼び込む策を練る。「農家の収入増や自治体活性化の手助けになれば」


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