結集!!青森力 大好き青森県 どんと来い新幹線 動画


 今年12月に新幹線が青森まで開通します。全国から視線が集まる青森県。これを機会に県内各地の良いところを10回のシリーズでさまざまな方からPRしてもらいました。

■第9回 青森港編 〜青森 海から見直そう

細川 英邦さん(38歳 青森市・勝田)

 青森ベイエリアの振興へ向け東奔西走する みちのく北方漁船博物館館長
  クルーズ、夜景、ねぶた、八甲田丸 魅力いっぱい港町
  ■バックナンバー

第1回 下北編
 柳田良子さん(2009.10.25)

第2回 三沢・おいらせ編
 淨法寺朝生さん(2009.11.15)

第3回 十和田地域編
 小野雪絵さん(2009.11.29)

第4回 黒石・南津軽編
 木村藤代さん(2009.12.17)

第5回 北五編
 佐々木嘉幸さん(2009.12.27)

第6回 弘前編
 坂本 隆さん(2010.1.17)

第7回 八戸・鮫編
 野田 継子さん(2010.1.31)

第8回 三戸・五戸編
 西山 光子さん(2010.2.14)

第9回 青森港編
 細川 英邦さん(2010.2.28)

第10回 津軽半島 道の駅編
 一戸 明彦さん(2010.3.14)


 船誘致のため世界を訪ねると、青森港の評判は上々。日本でもこれほど港と街が近い所はない。港から歩いて市内観光に行ける。さらに県内の主要観光地はどこも2時間以内。津軽三味線、ねぶた、三内丸山遺跡と観光コースもそろう。大型クルーズ船がコンスタントに入港するようになってきた。

 ◇

写真
北前船の模型や漁船、世界中の船がずらりと並ぶみちのく北方漁船博物館。春のオープンを待ちながら帆を休めている
 2009年度は外国船4隻を含む隻が寄港した。一回寄港すると1千万円近くの経済効果があると言われる。

 「日本の船会社にも、東北新幹線全通で違う観光ができる、首都圏から新幹線や飛行機で来て、青森を発着港にクルーズをやりませんか、と話を持ちかけている」。日本のクルーズの基地は横浜港だが、クルーズの目的地が北海道だとすると、横浜から船で到着するには2日かかる。それを新幹線で短縮すると大きなメリットが生じる。

 「前乗りして青森に宿泊したり、クルーズを終えて青森に戻って来たときに青森周遊のオプション企画もあっていい」観光の舞台となるベイエリアは、青森駅近くに市の文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」が建設中で、JR東日本もその隣に観光施設建設を計画している。「既存の青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸とアスパムとの間をつないでくれる。歴史や文化的なものにふれあいながら、土産物や買い物ができる実効的なエリアになれると思う」と期待を寄せる。

 「これを機会に青森駅の八甲田丸出入り口を復活してもらえればありがたい。ここから観光をスタートしてベイエリアを周遊して駅に戻ってもいいし、逆に駅東口からスタートして最後八甲田丸から列車に乗ることもできる。人が集まって来れば、自然に出店や飲食店も周辺にできてくる」と青写真を描く。みちのく北方漁船博物館、森林博物館も含めた共通チケットの販売やベイエリア各施設、フェリー埠頭(ふとう)を巡るルートバスの設定も誘客策に挙げる。

 海のイベントもこれまで以上に充実させたい。「7月下旬のYASUKATABAYFESTIVAL、ねぶた祭り、海上運行花火大会と流れはいい」。さらに冬場へ向け「1つの方法としてイルミネーションがある。ベイエリアを光で飾る取り組みは面白い。バックの雪の白さに映えると思う」と、アイデアは尽きない。「仕掛けはまだまだ足りない。新幹線開業は青森にとって一大イベント。みんなで考えていきたい」

 ▽取材余話

 雪が残り風もまだまだ冷たい八甲田丸近くの岸壁で取材したが、コートもまとわず、白い息を吐きながら熱心に質問に答えてくれた。昨年函館まで運行した北前船みちのく丸では、船を所有する館長ながら一番きつい船下層での作業に就いた。「まず、やってみるべし」が口癖で率先垂範が身上。日焼けした肌に豪快な笑い声がよく似合う海の男。明るいキャラクターで、どこにいても人をひきつける。

 
顔写真 ・二次交通拠点を埠頭に
隅田 耕次さん(42)
(青森市勝田/津軽海峡フェリー取締役専務執行役員)

 「空港と港と鉄路がこんなに近くてインフラが整っているところは珍しい。観光資産も八戸、鯵ケ沢、下北、十和田と四方にある。問題は二次交通。観光客が、まずそこに行こうというポイントを青森市内に作るべき」

 バスのターミナルなら青森駅前か新青森駅前、マイカーやレンタカー向けには道の駅的な所を新中央埠頭(ふとう)付近に作ってはと提案する。「そこに看板を掲げて観光地や市内観光に誘導するだけで随分違う」

 旧正月に中国人観光客が青森空港にチャーター機で入国したが、仙台や北海道に流れたという。「中国では雪が珍しい。雪を上手に見せ、遊べるスペースを港付近に作ってみては」
 
顔写真 ・下北観光のアンテナに
中島 常博さん(59)
(むつ市本町/シィライン顧問)

 「脇野沢や牛滝、佐井からは仏ヶ浦など名勝をめぐる観光船が出ている。ポーラスターから各港で観光船に乗り換えられるように共通券を作ったり、このターミナルで観光船のチケットを売れるようにしたい」

 青森港と下北を船で結ぶシィライン。出発点となる旅客ターミナルに人の流れを作ろうと知恵を絞る。「一度、観光バスの団体客に、待合い時間、脇野沢焼き干しラーメンや物産を提供したら、1時間で全部売れた。きちんとやると結果は出る」。まずは青森駅に時刻表を掲示してもらったり、八甲田丸やアスパムと連携したイベント作りをめざす。「今後は下北観光のアンテナ的役割も果たしたい」
顔写真 ・陸奥湾は帆走に最高
大瀧 明さん(63)
(青森市浪打/青森セーリングクラブ会長)

 「夏の陸奥湾は日本有数のセーリングゲレンデ。関東は暑すぎる上、高気圧の真ん中に来るので風がない。青森は高気圧の縁にあるせいか、そこそこの風が吹き、三方陸に囲まれているためうねりもない。船の往来も少なく自由に走らせてもらえる」

 東京から夏は、湘南に車で3時間はかかる。それくらいなら、青森に新幹線で来た方がよっぽどいいとか。「関東の子を招いて浅虫泊まりでヨットスクールを開催したり、こちらでヨットを用意して、浅虫の島を巡るクルージングを楽しんでもらうなどいろんな交流ができる」と構想を温める。「交流を広げるために、まず県内のヨット仲間を増やさないと」
 
顔写真 ・車両甲板がオススメ
猪股 美有希さん(34)
(青森市油川/青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸主事)

 「修学旅行で八甲田丸に来られる方は北海道、北東北が多い。西日本や全国から誘致したい。全国に三隻残っている青函連絡船のうち、鉄道車両甲板が当時のまま残っているのは八甲田丸だけ。かつては連絡船から寝台列車に乗り換えたことなど教えてあげたい」

 八甲田丸では4階の展望台もオススメとか。「元は煙突で煙が出ていたところ。眺めも格別」。ベイエリアで観光客に紹介したい所は北防波堤。「ゆっくり時間が取れるなら夜景がすごくいい。八甲田丸からアスパムまで見渡せる。せっかく海があって、夜景もきれいなので、景色が見える場所に飲食ブースとかカフェがあればいいなあ」

次回は3月14日です

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