結集!!青森力 大好き青森県 どんと来い新幹線 動画


 今年12月に新幹線が青森まで開通します。全国から視線が集まる青森県。これを機会に県内各地の良いところを10回のシリーズでさまざまな方からPRしてもらいました。

■第7回 八戸・鮫編 〜蕪島の風に乗って

野田 継子さん(49歳 八戸市・鮫町)

 八戸市鮫地区の活性化に取り組む市民団体「鮫元気大作戦」の代表
  ウミネコと潮騒と植物とおんでやんせ
  ■バックナンバー

第1回 下北編
 柳田良子さん(2009.10.25)

第2回 三沢・おいらせ編
 淨法寺朝生さん(2009.11.15)

第3回 十和田地域編
 小野雪絵さん(2009.11.29)

第4回 黒石・南津軽編
 木村藤代さん(2009.12.17)

第5回 北五編
 佐々木嘉幸さん(2009.12.27)

第6回 弘前編
 坂本 隆さん(2010.1.17)

第7回 八戸・鮫編
 野田 継子さん(2010.1.31)

第8回 三戸・五戸編
 西山 光子さん(2010.2.14)

第9回 青森港編
 細川 英邦さん(2010.2.28)

第10回 津軽半島 道の駅編
 一戸 明彦さん(2010.3.14)


 鮫地区には八戸市を代表する名所がある。春になるとウミネコが舞う蕪島、種差海岸を彩る植物、おいしい海の幸、潮騒の音…。見どころがたくさんで、さまざまなことを体感できる。1度来た方も、まだの方も、ぜひ足を運んでほしい。

 ◇

写真
菜の花ロードづくりに向け、鮫小学校の児童と一緒に、菜の花の苗をプランターへ移植する鮫元気大作戦のメンバーたち
 地域のため何か行動したい―と鮫地区の女性有志が2008年2月に結成した「鮫元気大作戦」の代表として、地元関係団体との連携を大切にしつつ、新しい目線での活動を続けている。最初に手掛けたのは「菜の花ロード」づくり。5月に蕪島の斜面に菜の花が咲くのに合わせ、蕪島周辺に菜の花のプランター200個を並べた。

 かつて水産都市・八戸を支えていた鮫地区。だが近年は水揚げ減少なども背景に、活気がなくなったと言われる。「気持ちの面で元気をなくしている方が多いのが気になります。せっかくある地域の宝物を見失っているのではないかと」

 こうした中、地域をもっと知ろう―と昨夏、紙芝居「さめものがたり」を作った。歴史や自然、文化など鮫地区の特徴をまとめたもので、学校や高齢者施設などで披露している。

 「鮫地区には蕪島や種差海岸をはじめ、自然や風景、伝統芸能や文化など、素晴らしい資源がたくさんある」。女性だけの集まりから始めた活動だが男性も加わり、現在の会員は、40〜70代の20数人になった。合言葉は「身近なところで、自分たちができる範囲で」。活動を通じ絵やデザインなど会員の得意分野を発見できるのも面白いと感じるという。

 今後は紙芝居の内容を基に、蕪島で観光ボランティアガイドをしたいと考えている。また、イベントで会員が着用するTシャツのデザインを改良し、鮫地区のご当地Tシャツを制作・販売する構想も描く。

 2002年12月の新幹線八戸駅開業を契機に鮫地区でも、リュックを背負った観光客の姿が増えた。「八戸駅近くで荷物預かりサービスをしている4店の人に聞くと、全国から訪れていることが分かる」

 しかし、八戸駅から鮫までのアクセスは複雑で迷う観光客も多かった。そこで案内板をJR鮫駅や蕪島周辺の道路に設置した。「よぐきたなさあ鮫町へ」「蕪島まで あとわんつか」方言を交えた看板は、ベニヤ板にペンキで塗った手づくりだ。

 「新幹線全線開業で、一層多くの観光客に来てほしい。今後も一つずつ、さまざまなことに挑戦したい」

 ▽取材余話

 夫の出身地である鮫地区に住むようになり約30年。「子ども4人を育てる中で、まちを知り、まちに育てられてきた」と振り返る。自宅の机の上に、群馬県に住む長女(25)からの手紙が貼ってある。「地元のため活動している様子を聞くと、私までうれしい。めげずに、お母さんらしくがんばってね」と書かれている。「子どもたちからの励ましがうれしい。家庭が第1、2番目は夫の経営する会社での仕事、地域活動は3番目かな」

 
顔写真 ・勇壮な神輿運行を見て
松橋 充治さん(49)
(八戸市鮫町忍町/蕪嶋神社みこし会会長)

 「4月の蕪嶋まつりで神輿(みこし)の運行を、7月のさめ浜まつりでは海上渡御を行う。伝統行事の勇壮さを感じ、私たちの心意気を感じてほしい」

 10代からまつりに参加し、昨年みこし会の5代目会長になった。「会員は約30人と、30年前の約半分に減った。60代以上の会員や、地元高校生にも神輿かつぎをお願いしている」と打ち明ける。祭りでは、気持ちを1つにして約700キロの本(ほん)神輿を威勢良くかつぐ。自主制作の神輿も運行するほか、2008年からは子ども神輿を地元保育園に貸し出し、3つの神輿を登場させている。「後継者の育成と、運行時の沖揚げ音頭の保存に力を入れていきたい」
 
顔写真 ・神楽や芸能 地域の誇り
橋本 昌典さん(57)
(八戸市鮫町上鮫/鮫町振興会事務局長)

 「鮫神楽や八戸小唄、郷土芸能など、八戸を代表する文化はたくさんある。住民が文化を知って地域の魅力を再発見し、誇りを持てるような事業を進める」

 新年祝賀会や祭りの後援、地域の広報紙の発行などを通じ、住民が世代を超えて地域に親しめるような活動を続けている。10年前からは「鮫町を語る会」と銘打ち、住民が触れる機会の少ない郷土芸能の鑑賞や、小中学校・高校合同の演奏会を企画してきた。「10回目の今秋は、芸能や舞踊などを一堂に集めた企画にしたい」と意気込む。「高齢者も若者も、住民全員が世代を超えて楽しみながら、地域活性化に貢献できるような取り組みを続けていくつもり」
顔写真 ・上からの眺望も絶品
杉本 健一さん(61)
(八戸市鮫町日の出町/鮫観光協会副会長)

 「蕪島が最も美しい季節は斜面が黄色い菜の花とウミネコのひなで埋め尽くされる5、6月だね。てっぺんからの八戸港や夕日の眺望も絶品」

 4〜10月の土・日・祝日には観光案内所を開所。写真や手作りの地図を掲示し蕪島や種差を訪れる観光客に情報提供する。「最近は年輩の夫婦や一人で海岸を散策する観光客が目立ってきた」と手応えを感じている。

 「集客を進める上では、先ず地元に親しまれることが大切」と考える中、昨年は8年ぶりに蕪島海水浴場が開設され、市民でにぎわったことがうれしい。ウミネコのいない秋冬の集客力強化に向け、観光素材の掘り起こしと魅力づくりを進めたい」
 
顔写真 ・植物との出会い楽しみ
福田 まり子さん(60)
(八戸市鮫町鮫/名勝種差海岸・鮫町の自然を守る会会長)

 「蕪島から種差海岸芝生地までの遊歩道沿いに自生する貴重な植物との出会いが楽しみ。植物の表情が毎日変わり、同じ場面は1度もない」

 約120人の会員が7班に分かれて毎週1〜2回、植物の盗掘防止に向けた巡回パトロールや、植物分布の調査活動を行う。「これまではゴミ捨てが目立ったが、近年は、写真撮影のため植物を踏みつぶしてしまう事例が増えた」と指摘する。

 季節ごとに岩や草陰に咲く花ひとつひとつが、かれんでいとおしい。「活動や散策では、植物からたくさん元気をもらえる。マナー向上と自然保護の大切さを訴えていきたい。美しい景観を末永く守るために」

次回は2月14日です

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