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| 今年12月に新幹線が青森まで開通します。全国から視線が集まる青森県。これを機会に県内各地の良いところを10回のシリーズでさまざまな方からPRしてもらいました。 |
■第5回 北五編 〜炭で青森を元気に
炭焼きを始めたころは、何かに活用できるなんて思っていなかった。それが炭入り堆肥(たいひ)を作ってみたら、野菜が成長して、その効果に驚いている。この炭入り堆肥を通じてリンゴ農家や町、県を元気にしていきたい。 ◇
炭入り堆肥を使ったリンゴ農家から「(根が腐る)紋羽病にかかったリンゴの木から根が出てきた」と連絡が来た。この結果を弘前大学の園木和典教授、松本和浩助教に報告。弘前大学では、炭入り堆肥が野菜の生長促進に効果があることなどを実験し、研究を進めている。佐々木さんは「全国には根が腐る病気に悩まされている農家が多い。そんな人たちにも使ってほしい」と話す。 今後について佐々木さんは「今は野菜の切れ端など、食品の残渣が多く、お金を掛けて処分している。それも堆肥にできないかと考えている。またわら焼きも公害だと騒がれているが、稲わらも堆肥にできる。そうすると公害を防ぐことになる」と語る。 佐々木さんの炭は弘前公園のサクラにも関わっている。「老木の根の近くに炭を入れると元気になるみたい。樹木医に『日本一の弘前公園のサクラは佐々木さんの炭によってできたもの。大いに自慢して』と言われた」と胸を張る。 「新幹線が全線開通になると、全国、海外から青森県にたくさんの人がやって来る。県産材料だけで作った炭入り堆肥で農作物を育て、安心安全でおしいしい食糧を食べさせたい」と意気込む。 県木炭協会の会員は8人。後継者がいないことや利益になりにくいことからから、会員は減少している。「炭は炭でも、堆肥を作るなど、二次、三次加工していけば、青森県が木炭の有力な生産地になる可能性を秘めている」と夢を語った。 ▽取材余話 作業場には黒炭と白炭を作る窯がある。黒炭は土の窯で焼き、窯を密封して火を消して作る。白炭は石の窯で焼いた炭を窯の外に出して火を消す。「黒炭はバチバチと燃えるから暖炉用。白炭は料亭で焼き物などに使われ、燃やすと暖かみのある火になるんだよ」。佐々木さんは目が輝いて見えた。黒炭を入れた堆肥は、南部のにんにく農家が在庫がなくなるほど買いに来るなど売れ行きは好調だという。
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