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| 今年12月に新幹線が青森まで開通します。全国から視線が集まる青森県。これを機会に県内各地の良いところを10回のシリーズでさまざまな方からPRしてもらいました。 |
■第3回 十和田地域編 〜馬といつも“2人4脚”
和服を着て馬に乗る機会は、時代劇か流鏑馬ぐらい。それが十和田市では、春(桜流鏑馬)と秋(駒フェスタ)の年2回も流鏑馬を見られる。魅力は女性騎士とさまざまな工夫を凝らした衣装。ぜひ流鏑馬を見に十和田に来てください。 ◇ 同市のシンボルロード・官庁街通り(駒街道)が桜のピンク色に染まる4月下旬、駒街道近くの中央公園緑地で開かれる桜流鏑馬。桜並木の下で、伝統衣装をまとった騎士が弓矢を射るこの大会は2004年に始まり、全国でも珍しい女性だけの流鏑馬として知られる。
大阪府出身。馬が出ている本やテレビを見るのが大好きな少女だった。小学4年生の時に乗馬を始め、乗馬クラブで本格的に腕を磨いた。 「馬はかわいいし、乗っていると楽しい。でも、それだけではなかった」。乗り手の気持ちが伝わらないと動いてくれないし、何度も落馬で恐怖を味わった。その困難を乗り越えると、本当の乗馬の面白さが分かるという。「馬にも個性があり、それぞれのくせを知った上で人間と折り合いを付ける。そんな『感性』が必要かな」 「寒立馬を見に行ける」という理由で、十和田市にキャンパスがある北里大学に進学。「馬に携わる仕事をしたい」との思いが募り、乗馬インストラクターを募集していた同市の十和田乗馬倶楽部に就職した。 「馬で何がしたい?」。オーナーの問いに、真っ先に答えたのが流鏑馬だった。京都や奈良の祭りで何度も流鏑馬を見て、勇壮な姿にあこがれていた。いざ始めると、手綱を放して馬を操る難しさに直面したが、練習を重ねて克服した。今では騎射の正確さに加え、フォームの美しさにもこだわる。 普段は小学校を訪問して乗馬教室を開いたり、観光客に馬の楽しさを教えたりしている。十和田乗馬倶楽部のセールスポイントは、大自然の中で馬に乗る「外乗」だ。 「関東、関西のお客さまは、何泊もして山、海で外乗を楽しまれる。自由がない都会の乗馬クラブと違い、広々とした場所で長い距離を駆けて感動される。都会の人にとって、十和田市は豊かな自然を感じ取れるすばらしい場所。新幹線で来ていただいて、自然と一体となって馬で遊んでほしいですね」 十和田乗馬倶楽部はhttp://www.jtng.com/thrc/ ▽取材余話 水色の美しい衣装を着て、時速数十キロで疾走する馬の上から矢を放つ小野さん。流鏑馬に出場した彼女を初めて見た時、その迫力に圧倒された。ところが実際会ってみると、身長151センチと小柄で、笑顔が似合う女性だった。馬が大好きで、楽しさを人に伝えたいという思いが言葉の端々からにじむ。将来の目標を尋ねると、「今、十分に満足しているので…」と言葉に詰まってしまった。
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