• トップ
  • » 文化・芸能・暮らし
  • 2017年11月13日(月)

「KRUG」は確かに何か一言言わずにはいられない別格の存在なのだ(中編)

クリュッグは1843年にフランス・シャンパーニュ地方のランスで創業。現在はドイツの都市である(フランスとドイツの国境に位置する)マインツ生まれのヨーゼフ・クリュッグが創業した。一方、ピアノのロールスロイスと呼ばれるスタインウェイ社は1853年にニューヨークで創業。1880年にはハンブルクでも生産が始められ、米国とドイツの2大拠点制を現在まで続けている。

クリュッグとスタインウェイは創業年も近いし、「ドイツ」という共通項が2つのブランドには見え隠れしている。そんなことをわざわざ言わなくても、シャンパーニュとピアノのそれぞれの分野で冠絶した最高峰同士の組み合わせであることに異論はないだろう。

私のスタインウェイのピアノ体験は、自分では弾かないから、クラシカル・ミュージックのピアニストをライブやCDで聴くのがほとんどである。クリュッグとスタインウェイの共通点として、圧倒的な豊穣、芳醇、繊細の味わいの中に、不思議な「生真面目さ」を感じるのである。

クリュッグはその本質を“歓び”にあるとしながらも、筆者が思うに、どこか享楽的ではないのだ。愉悦的ではないのだ。こんなシャンパーニュは他にはない。これはいつも思う。

ウエルカムシャンパーニュでのどを潤すゲストを、スタインウェイのピアノで歓待するピアニストとして、まず見目麗しい妙齢の新居由佳梨が登場。エンニオ・モリコーネの「愛を奏でて」を弾く。続いてはこれまたイケメン・ピアニストの金子三勇士が、ショパンの「エチュードOp.10-5」を超絶技巧で鮮やかに弾ききった。

さらにもう1曲。今度は、2台のスタインウェイで4手連弾。心が浮き立つようなダリウス・ミヨーの「スカラムーシュ」を実に息の合った掛け合いで弾き、創業者ヨーゼフ・クリュッグの“気候に左右されることなく、毎年最高のシャンパーニュを送り出す”という強い思いを今に受け継ぎ、かたちにするクリュッグ・グランド・キュヴェの120種を超えるワインのブレンディングの匠を、見事な音色で表現、拍手喝さいをあびる。実に素敵なイベントの幕開けだ。

4年ほど前に、クリュッグはミュージック・ペアリングをスタートさせた。これは、毎年卓越した才能を備えた選りすぐりのミュージシャンを招聘して、クリュッグをテイスティングしてもらい、その際に自ら抱いた印象や思いを反映した特別なプレイリストを作成するというもの。KRUG.comやKRUG.Appを通じて公開されるこうしたセレクションは、追体験することで、クリュッグを味わう体験をさらに深め別次元へ導く。

クリュッグの味わいがよく言われるように「音楽的」であることに注目したわけだが、素晴らしい着想だと思う。

さて、イベントの第2部は隣の寺田倉庫へ場所を移動。大型エレベーターで会場へ移動すると、すでにそのエレベーターの中に森をイメージした大型の植物が置かれていて、FOREST to FORK標識がある。シャンパーニュの真髄は“歓び”にあるとするクリュッグならではの高揚感を誘う。

なるほど、なるほど。6階に着くとそこはすっかり森に姿を変えていて、すっかり日常から
Un plugged(今回のイベントのテーマ)されてしまうのである。まるで大人のピクニックといったところだ。しかし、ただのピクニックではなくて、都会のなかのいわゆるグランピングを思わせる。なにせ、グラスが空になると、ギャルソンが来てクリュッグのグランド・キュヴェを注いでくれるのだから。これほど贅沢なピクニックはないだろう。

テーブルの準備ができたという知らせを受けて、いざテーブルへ。今回の料理のテーマは、KRUG×MUSHROOM(キノコ)だという。

【連載記事一覧】

「KRUG」は確かに何か一言言わずにはいられない別格の存在なのだ(前編)

「KRUG」は確かに何か一言言わずにはいられない別格の存在なのだ(後編)

他にはない味わいを夢見た初代の考えを貫き、1843年の創業以来6世代にわたり伝統の製法を忠実に守り続けるクリュッグ家。芸術にも喩えられるアッサンブラージュと6年以上の長く静かな熟成を経て、独特の深く複雑な味わいが生まれます。

お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量で。

「KRUG」は確かに何か一言言わずにはいられない別格の存在なのだ(中編)Byron(バイロン)で公開された投稿です。


【関連ニュース】
酒蔵の“元旦”、10月1日は『日本酒の日』??
日本酒マーケットも女性の時代?
フランス人にとって自分の葡萄畑を持ってワインを作ることは一つの夢である??
私の短い夏休みイン京都/1泊2日で楽しむ新・京都の魅力??
米は単なる原材料から日本酒のストーリーの主役へ躍り出た?

アクセスランキング

※30分おきに集計 もっと見る

最新のニュース

モバイルサイトのご案内

ご案内