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  • 2018年2月8日(木)

[あおトピ]青森発!ナマリを自在に操る津軽三味線ロリメイドの破壊力w 作者・越谷オサム氏に聞く舞台裏とは

津軽三味線を引くメイドって、こんな感じ?
津軽三味線を引くメイドって、こんな感じ?
「いとみち」筆者の越谷オサム氏
「いとみち」筆者の越谷オサム氏
越谷さん自身、初めての講演だったという弘前市の会場
越谷さん自身、初めての講演だったという弘前市の会場
モデルは4歳から津軽三味線を習っている乗田雫杏(しあん)ちゃん。おつかれさま
モデルは4歳から津軽三味線を習っている乗田雫杏(しあん)ちゃん。おつかれさま

 超難解なナマリを自在に操る(?)口べたな女子高生ロリメイド。しかも、津軽三味線の超絶技巧の持ち主…って、キャラ立ちすぎwの主人公・相馬いとの成長を描いた、小説「いとみち」(新潮社)3部作。青森県が舞台のこの作品、松本潤、上野樹里主演で映画化されたミリオンセラー小説「陽だまりの彼女」の著者、埼玉県在住の越谷オサムさんの作品です。青森には縁もゆかりもないという越谷さんですが、津軽弁のセリフが「ハイレベル」と評判で、いとの素朴なキャラクターも相まって好感度 がググっとアップ中。いとの高校があるという設定の青森県弘前市を講演のために訪れた、「産みの親」の越谷さんが語った裏話とは…。

 「いとみち」をザックリご説明。母を亡くして父、祖母と北津軽郡板柳町で3人暮らしの高校生・相馬いとは、おばあちゃんの影響で、同じ津軽育ちでも聞き取りが難しいくらいにめっちゃ訛ってて、人と話すのが苦手。そんな自分を変えようと、よりによって青森市にあるメイド喫茶でアルバイトを始め、悪戦苦闘しながらさまざまな人と関わることで成長していくという物語。青森育ちなら「ああ、この場面はあの場所だ」とか「いとが通うのは弘高(=弘前高校)かな」とか、いろいろな場面が映像として浮かんでくるはずです。

■で、なんで青森?■

 越谷さんは「秋葉原の中央通りを歩いていたら、雑居ビルの5階ぐらいのベランダで、メイドカフェのメイドさんが泣いているところを目にした」ことから発想を膨らませたといいます。で、なんで青森?という質問には「ありきたりにならないよう、メイド喫茶と一番縁遠そうな土地をたどって、行き着いたのが青森」だったそう。

 2009~13年で青森県内に合計40泊ほどして取材、早朝からローカル列車のJR五能線に乗って通学の女子高生がどんな会話をしているのか耳を傾けたとか、事情を知らない人が見たらストーカー扱いされそうなスリルを味わいながら蓄積した情報を存分に生かしたこの作品。どこぞのテレビ局のドラマでは「これ、どこの方言?」と地元の人の失笑を買うようなものも少なくありませんが、新潮社の津軽出身者の手を借りて〝方言校閲〟に力を入れた甲斐あって「地元の人にとって違和感のない」(講演会に出席した地元のファン)ものに仕上がっています。

 ちなみにタイトルの「いとみち」は、津軽三味線奏者の爪に、弦との摩擦によってつくられる小さなくぼみのこと。越谷さん自身も作品を書く過程で津軽三味線の教室に通い始めたと言うから結構な凝り性とお見受けします。

■〝変わった人たち〟生み出す土地■

 青森と言えば、歌謡曲「津軽海峡冬景色」に描かれているような、吹雪の中で肩を寄せてじっと春まで堪え忍ぶ人々の姿や、シャイで人見知りで何を言っているか分からなくらい方言がきつい、というようにテレビ番組が意図的に作り上げたステレオタイプのイメージ(全否定することはできませんがw)を思い浮かべるかもしれませんが、越谷さんの青森観は地元に来ることで一変したとのこと。津軽人はむしろラテン系の明るさ(!?)で、小説家の太宰治や鬼才・寺山修司、画家の奈良美智、大相撲の振分親方、ミュージシャンの人間椅子、さらに小惑星探査機『はやぶさ』プロジェクトを主導した川口淳一郎博士と「東京で通じるかどうかという話じゃなくて、海外まで突き抜けている〝変わった人たち〟を生み出す土地」と高く評価(?)してくれました。

■リアル三味線少女発見!■

 販売部数15万3000部を超えるヒット作とあって、「いとみち」の実写やアニメ化を期待する声もちらほらと。なので、その後押しと言っちゃなんですが、メイド服姿の津軽三味線少女、ご用意致しましたよ。青森市在住のモデル・乗田雫杏(しあん)ちゃん。まだ中学1年生なので、いと以上に幼い感じですが、「せっかく青森に住んでいるんだから、青森らしいことを習わせたい」とおばあちゃんが先生を探してくれて、4歳から津軽三味線を習っているそう。自分の身長より大きな津軽三味線を持って、東京のイベントにも出演し、地元・青森でも東北新幹線開業イベントなど色々なところで演奏してきたといいます。雫杏ちゃんの影響で津軽三味線を始めた友だちもいるとか。映画やビデオになって、津軽三味線少女が増殖して………こんな将来も、あながち夢ではないかもしれません。(C)

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