2001年1月29日(月) 東奥こども新聞第4号 特集




■ 東北新幹線、来年12月八戸開業

 東北新幹線八戸駅が来年十二月、開業する。初めて青森県に入る新幹線。長い間待っていた新幹線に対する県民の期待は大きい。八戸市白山台小のこども記者五人が、新幹線八戸駅のホーム、鉄路などの特徴について、また行政や経済界が新幹線八戸乗り入れに対してどのように考えているかについて、多角的に取材した。


【八戸市白山台小六年・小原和歌】 来年十二月に開業する新幹線八戸駅にどのような設備があるのか、八戸駅の駅長木田さん、工事事務所区長餘目さん、助役松本さんに話を聞いた。

 その中で、障害者に対する設備がたくさんあった。新幹線と東北本線のすべてのホームに上り下りのエスカレーターとエレベーターを取りつけるのは、日本で初めてのことだそうだ。駅の西側と東側を切符無しで通れる通路をつくるが、すべて平らにするそうだ。また、点字ブロックを改札にも取りつけるそうだ。障害者に対し、やさしく安全なつくりになっている。


写真
けんせつが進んでいる新幹線八戸駅のホーム
【八戸市白山台小六年・石川里香】 八戸駅に行き、駅長の木田義晴さんらから新幹線八戸駅のホームのことなどについて聞いた。

写真
八戸駅の木田義晴駅長
 新幹線のホームの長さは三百十メートルで、上り列車二本、下り列車二本の合計四本の新幹線がとまれるようになっている。新しいホームは「八戸らしい」「海」「ウミネコ」をイメージし、色はおもに青、白を使っている。

 ホームは、高さが十五メートル、はばは三十八メートルもある。ホームの出入り口は、階段をなくして全部エレベーターとエスカレーターとなっている。

 このほか、新しくできる駅のうらには新しいちゅう車場ができ、立体のちゅう車場もできる。その中には、きちんと障害者用のちゅう車場もできる。

 木田さんらは「おとしよりや障害者の方々が安全にりようできるような駅づくりをめざしている」と話している。


写真 【八戸市白山台小六年・沼山亜樹子】 八戸市の中里信男市長に、新幹線が来ることにより、町がどのように変わると思うか、と聞いてみた。市長は、次のように語った。

 「おとなりの盛岡や仙台、山形にはすでに新幹線が通っている。これらの町には観光や仕事で全国から人が集まっていて、企業や、おみやげ品を売る所、食事をする場所がふえているので八戸もそうなっていく。文化も運んで来てくれると思う」

 「また北インター工業団地に新しい企業が集まり、そこで生産されたものがなどが、国際貿易港の八戸港から外国に輸出されていくだろう」

 「観光客には、十和田湖、下北半島、陸中海岸に行った後や駅で乗りおりしたときに、八食センターに立ち寄って、おみやげなどを買ってほしい」

 「百九年前は、八戸から東京までは二十四時間もかかったが、二○○二(平成十四)年に新幹線が八戸まで開業すれば、二時間五十分から三時間以内になる。朝、八戸を出て東京に行き、用事をすませ、夕方には帰ってこられる。これを一日行動圏といい、とても便りだ。修学旅行も短時間で移動ができるようになる。このように、新幹線がくることにより、八戸市の発展に大きく役立つと思う」

※写真はインタビューにこたえる中里八戸市長


写真写真
佐々木広幸
業務課長
畑中義郎
八戸商議所専務
【八戸市白山台小五年・山崎航一】 新幹線が開通することで、終点となる八戸の経済や商業はどう変わるのか。商店を経営している人は何を準備しているのか。八戸商工会議所の畑中義郎専務と佐々木広幸業務課長に話を聞いた。

 商工会議所は、八戸市の観光を今後どうするかについて「八戸観光開発プラン」をまとめた。新幹線に乗って多くの観光客が県外から八戸駅に来るし、情報やファッションなど、これまでなかったものが来るようになるからだ。

 プランでは、観光客の受け入れ体制を整えることにしている。八戸の観光名所を紹介するガイドマップを作ったり、おいしい料理が食べられる店がどこにあるか調べていく。観光客にもてなしの心を持つことを考え、プランを実際に進めていくたみに「推進特別委員会」が話し合っている。

 佐々木課長は「県内から東京や仙台に行くのが便利になるだけでなく、県外からの新しいお客さまが増える。おみやげなど地元で買い物してもらえるように考えなければならない」と説明している。

 畑中専務は「商店街も店も、変わらなければならない。観光客から道や観光名所を聞かれたときなど、八戸の人は親切に答えることが大切になる」と話している。


写真 【八戸市白山台小六年・畠山愛子】 新幹線がどのように工夫されてつくられているのか、日本鉄道建設公団盛岡支社の横野塁総務課長に話を聞いた。

 ふつうは線路の下にじゃりをもり上げるが、走るとすぐくずれることがあり、点検の人やお金などを必要とするので、新幹線では、じゃりでなくコンクリートを使用している。

 また、工事中の安全を考え、決められた時間以外は仕事を行っていない。さらに台車を止めるときは、車輪止めをつけ、きょりをおいた所にせっちする。こうして安全が守られている。

 線路のカーブを決めるときは、乗りごごちを基準にし、カーブをなるべく少なめにしている。

 逆に病院などがあると、そう音を出さないためにカーブが必要になる。三内丸山遺跡などの前を通るときは、振動を出さないようにカーブをつける。このように、何から何まで目を通して、鉄道がつくられている。

※写真は、いろいろ工夫されてつくられている新幹線の線路=第4馬淵川橋りょう工事


■ コラム「未来人」

【青森市浪打小五年・佐々木香織】 冬休みを利用して、グアム島に旅行に行った。グアムでは、日本とちがうことがたくさんあった。

 たとえば、スーパーに買い物に行くと、食べ物は、野菜や果物がすごく大きかったし、ジャムなどのビンも、ほとんどの物が大きかった。食べ物だけでなく、せんざいなども大きかった。どこかで食事をして、飲み物を注文すると、Sサイズでも日本の物よりもかなり大きかった。

 量だけでなく、ほかにもちがうところがたくさんあった。おかしを買っても、日本では一つずつ包んで、それを大きいふくろに入れているのが多いけれど、グアムでは、一つの箱やふくろにまとめて入れられていた。「なんで同じ野菜や果物なのに形や大きさがちがうの?」と母に聞くと、「もともとの土や気候がちがうし、育て方もちがうからじゃない」という答が返ってきた。食べ物のほかにも、人々の言葉、体の大きさ、はだの色のちがい、お金の数え方や種類のちがいがある。

 わずか何時間か飛行機に乗るだけでちがう世界を見ることができる。そういうことができるのも、戦争などない平和な世の中になったからだと教えられた。自分が大人になったときも今のように、いろいろな世界に自由に行けるような世の中だったらいいと思う。




■ 時評

◆人とのかかわりも大事

【青森市浦町小六年・當麻絢子】 私は小学校六年生。新世紀を、生まれた青森市でむかえた。雪のお正月、冬休みもあっという間にすぎ、もうすぐ卒業だ。

 そう思うと、六年間通った小学校ってどんなところだったのか、何を学ぶところなのか考えてみたくなった。

 実は入学前、小学校とはキチンといすに座り、教科書で勉強をするところだと思っていた(言いきかされていたのかな)けれども、今では六年間すごしてみてその考えは少し変わってきている。

 法律で「どの子供も、公平に平等に教育を受ける権利がある」と定められている。まず、そう教えてくれたのは、浦町小学校の坪谷輝子校長先生だ。

 戦後の日本はヨーロッパやアメリカなどの国に追いつこうと、知識・理解に教育の重点を置いた。すると中には教えられるだけで、自分の考えを持てない子がでてきた。

 そこで今から十年ほど前、生活科という教科が始まった。生活科は、『自分と自然』『自分と社会』のかかわりを自分で足を運んで自分で調べる、自分の生活のための教科だ。

 そして、二○○二(平成十四)年度から新学習指導要領が始まる。学習指導要領は約十年ごとに変わるが、○○年度、○一年度はその移行期に当たり、浦町小学校では「チャレンジタイム」が週二時間行われている。○二年度からは、週三時間になる。

 「チャレンジタイム」とは、総合的学習の時間のことだ。六年生は、自分たちでダンスを考え、他校で発表した。

 また、ゆとりの教育として週休二日制が導入されるが、これによって毎日の授業が増えるわけではない。学校は、子供たちのために少しずつ変わっていく。

 それから浦町小学校では、学年縦割り班で行動する行事がある。

 学区内の「クリーン作戦」は、同じ町内の生徒たち、町会長さんと付きそいの先生が、街の清掃活動を行った。一緒にごみを拾いながら話をしたが、こんな機会がなかったら同じ町内にどんな生徒がいるのかわからなかったし、町会長さんと話すこともなかっただろう。

 遠足では途中でとつ然雨が降り出して、雨具を忘れてしまった班の下級生に六年生が自分のかさやコートを貸していた。さすが六年生だなと思いうれしくなった。

 毎日の掃除も班長は六年生。だれにどこを掃除してもらうかなど決めることに苦労したが、校内がきれいになったと先生方にほめられたことがある。

 小学校での経験は、まだまだ書ききれないことがたくさんあるが、私は楽しいことも、時にはつかれることもあった。ほかの六年生はどう思っているかな。

 教科書での勉強はもちろん大切だ。けれども、友達や下級生とふれ合ったり、先生や地域のおとなの人といっしょに行動したりすることも大事な経験であり、勉強だったんだ。

 知りたいという気持ちを大切に、人とかかわっていくことを学んだ。これが、「小学校ってどんなところで何を学ぶところなのか」という私が私自身に投げかけた問いに対する答です。


◆体に悪いものやめよう

【鯵ケ沢町西海小五年・櫻井七子、佐藤真緒、山本彩可】 私たちは、たばこについて調べてみた。今、鯵ケ沢町にあるたばこ屋さんは五十五けんほどある。そのくらいあるということは、たくさんの人がたばこをすっているということになる。

 なぜ、たばこをすいたくなるだろうか。たばこをすっているある人に聞いたら、「イライラすると、すっちゃうんだよね」と話した。そのほかにも、大人のもつ一つの空気だとも話していた。

 でも、たばこは本当にいいものなのだろうか。あるくすり屋さんに聞いてみたら、よくないと言っていた。どうして体にわるいものを売っているのだろうか。

 たばこをすっている人の、はいを見たことがあるだろうか。保健室の先生にしゃしんをみせてもらったことがある。たばこをすっている人と、すっていない人とでは、ちがいすぎる。たばこをすっている人の、はいは真っ黒。すっていない人は、ふつうだ。私たち人間は、なぜそんなものをすって、自分の体をたいせつにしないのだろうか。




HOME