2001年1月29日(月) 東奥こども新聞 第4号 特集




■ 気軽に「子どもの人権110番」の利用を

写真 【青森市篠田小六年・成田幸穂】  青森地方法務局の人権擁護課は「子どもの人権一一○番」で、子どもの人権問題やなやみごとの相談を受けつけている。

 子どもの人権問題とは、「社会で幸せな生活をおくるために、人間として当然に持っている子供の人権」が守られていないことである。

 近年、いじめや体罰、虐待、不登校などたくさんの問題が起きている。これらを解決するために、子どもが気軽に相談できるよう一九九五(平成七)年六月から「子どもの人権一一○番」が始められた。このような電話は全国で設けられており、「子どもの人権専門委員」がなやみごとや困っていることについて相談にのっている。

 青森県子どもの人権専門委員の會津りつさんによると、相談内容は、いじめや不登校など深刻なものから、けんかや勉強など身近なものまで幅広い。年齢は小学校低学年から大人までだが、小学校高学年から中学生が多いという。内容によっては、その場で解決するものもあるが、学校や児童相談所と連絡をとり解決していく場合もある。

 人権擁護課の鳴海さんと坂井さんは「いじめなどのもんだいは心に傷の残る、絶対あってはいけないことです。どんなちいさなことでも一人でなやまずに、どんどん相談してください」と話している。しかし、相談件数は、月に十件ほどと少ない。

 人権や子どもの人権一一○番を子どもたちによく知ってもらうために法務局では、かべ新聞を各学校に配布したり、電話番号を書いたカードを子どもたちに配っている。また「人権問題を解決するためには、学校だけではなく、家庭でも話し合ったり、周りの人も考えることが大切です」と二人は話していた。

 子どもの人権一一○番に相談したい人は、電話番号017-774-1020まで。ただし土曜、日曜、祝日は休み。

※写真は子どもの人権一一○番の相談にあたる、子どもの人権専門委員の會津りつさん

■ がんばる福祉ボランティア

写真 【青森市戸山西小五年・神智聖】  青森市の小柳、八重田など三町会を対象に、福祉ボランティアグループ「たすけあい・ぽけっと」が活動している。グループの会員は二十九人、そのうち老人は六人いる。

 会は一九九七年、七人でスタートした。手本がなかったため、市役所の方をまねいて講習会をひらいたり、と努力し、現在にいたる。

 福祉ボランティアというと「介護」という言葉が頭にうかぶ。しかし、老人からの実際のいらいは「病院につきそってほしい」「ねぶたにいっしょに出てほしい」という家族の方がするようなことが多い。また、「服のそでをつくろってほしい」「おしりにあてるぼろきれがほしい」などのいらいもうけるという。

 会事務局の山本さんは、「ボランティアは、自分にできることをやること。無理をしないで、楽しくやることが大切なんですよ」と言っている。

 この会では会員だよりも発行している。介護保険せいどや、年に六回の季節にあったお弁当作りなど、さまざまなことを「たより」を通して会員に伝えている。

 山本さんは「元気なお年寄りもみんないっしょに集まり、楽しくなれればいい」と抱負を語ってくれた。

※写真は会員から鉄板焼きの材料についての質問を受ける事務局の山本さん

■ バス運転手の健康守る医務室

写真 【青森市浜田小五年・山口友華】  青森市の東岳の近くに青森市交通部東部営業所がある。交通部の職員は三百三人で、そのうちバスの運転手は二百四十一人、バスは二百二十五台ある。営業所に全職員の健康を守るためいむ室がある。

 いむ室には、おなかがいたくなったり、血圧が高くなったり、手や足のけが、冬にはかぜをひいた人が多く来るそうだ。

 看護婦の山口ゆきゑさんは「運転手さんがバスを安全に運転できるよう全員が健康しんだんを受けるように、とくに生活習慣病にならないように指導している」と言っている。

 また「いろんな人がいて、なかなか言うことを聞いてくれない人もいるが、自分の病気をなおすために、私の言ったことを守り病気がなおるととてもうれしく、この仕事をしてよかったと思っている」と話す。  朝早くから夜おそくまで市内をまわっているバスの運転手さんの健康を守るためにがんばっている看護婦の山口さんの仕事は、バスを利用する人たちのためにも大いに役立っている。

※写真は看護婦の山口さん。取材の途中、山口記者の血圧を計ってくれた

■ 弘前大清水ホームの介護の様子

写真 【弘前市北小六年・赤田麻絵】  高齢化社会の今、ひとり暮らしのおとしよりや、ねたきりのおとしよりが増えている。おとしよりを介護する特別養護老人ホーム「弘前大清水ホーム」をたずね、介護のようすを取材した。

 特別養護老人ホームは、六十五歳以上の方で、ねたきりなどの、つねに介護が必要でありながら、家庭での介護が難しいおとしよりをお世話する福祉施設だ。

 弘前大清水ホームは、介護員二十四人、入所しているおとしよりが八十人で、ホームにはねたきりや体の不自由な人のためのおふろなどがあり、二十四時間、介護員がお世話している。

 しかし、ねたきりのおとしよりばかりというわけではなく、少しでも体の自由のきく人は、食堂などでいろいろな人と話したり、習字をしたり、洗濯物をたたむ手伝いをするなど、楽しみを見つけていた。

 入所しているおとしよりにとっては充実した施設だが、職員の人に話を聞いてみると、介護の仕事は力仕事が多く、大変だということだった。また、入所を待っているおとしよりも数多くいるという。

 これからますます高齢化が進み、介護を必要とするおとしよりが増えていった場合の対応など、いろいろなことを私たちみんなの問題として考えていかなければならない、と職員の人たちは話していた。

※写真は体が不自由な人のためのおふろ


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